倶知安町議会 > 2020-12-16 >
12月16日-04号

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  1. 倶知安町議会 2020-12-16
    12月16日-04号


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    令和 2年 第4回 定例会(12月)          令和2年第4回倶知安町議会定例会              会議録(第4号)                    令和2年12月16日(水曜日)-----------------------------------●出席議員  2番  坂井美穂君     3番  古谷眞司君  4番  門田 淳君     5番  波方真如君  6番  森 禎樹君     7番  原田芳男君  8番  佐藤英俊君     9番  盛多勝美君 10番  小川不朽君    11番  笠原啓仁君 12番  田中義人君    13番  森下義照君 14番  作井繁樹君    15番  木村聖子君 16番  鈴木保昭君●欠席議員  1番  冨田竜海君●地方自治法第121条第1項の規定により出席を求めた者 倶知安町長               文字一志君 倶知安町教育委員会教育長        村井 満君 倶知安町農業委員会会長         大橋章夫君 倶知安町選挙管理委員会委員長      旭 晴美君 倶知安町代表監査委員          佐藤嘉己君●説明員  副町長       熊谷義宏君   会計管理者     石川美子君  統括監       菅原雅仁君   総務課長      多田敏之君  総務課主幹     大井雅貴君   庁舎建設準備室長  高橋淳之君  危機管理室長    沼畑孝夫君   総合政策課長    柳沢利宏君  総合政策課主幹   高橋哲人君   税務課長      川南冬樹君  納税対策室長    宮崎 毅君   住民環境課長    菅原康二君  環境対策室長    沼田昭宏君   福祉医療課長    黒田 智君  福祉医療課主幹   遠藤佳子君   福祉医療課主幹   辻口浩治君  保健医療室長    合田恵子君   地域包括支援センター所長                              坂本孝範君  くっちゃん保育所ぬくぬく所長    農林課長      宮谷内真哉君            山田雅子君  農林課主幹     佐々木初器君  観光課長      福家朋裕君  まちづくり新幹線課長        まちづくり新幹線課参事            福坂正幸君             清水英夫君  景観室長      遠藤光範君   建設課長      中村孝弘君  豪雪対策室長    三浦正記君   建設課主幹     藤川英昭君  水道課長      福原秀和君   水道課主幹     相澤泰丞君  水道課主幹     及川英晃君   学校教育課長    上木直道君  社会教育課長    辻村康広君   学校教育課主幹   岡田寿江君  学校給食センター所長        総合体育館長    藤井政利君            笠原久美子君  農業委員会事務局長 大島隆史君   選挙管理委員会書記長                              多田敏之君  監査委員室長    久佐賀輝子君●職務のため出席した議会事務局職員  事務局長      亀岡直哉君   議事係長      岩井拓都君  庶務係長      久佐賀輝子君●議事日程 日程第1 一般質問                         開議 午前9時31分 △開議宣告 ○議長(盛多勝美君) おはようございます。 これから、本日の会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○議長(盛多勝美君) 諸般の報告を事務局長からいたさせます。 ◎事務局長(亀岡直哉君) おはようございます。 諸報告を申し上げます。 本日の会議録署名議員は、波方真如、原田芳男、小川不朽及び木村聖子の各議員であります。 以上でございます。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(盛多勝美君) 日程第1 一般質問を議題として、前回の議事を継続します。 古谷眞司の発言を許します。 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) おはようございます。 まず2点、町長、また教育長のほうに御質問させていただきます。 まず、倶知安厚生病院改築整備についてというこで、本定例の中にも町長からの行政報告に出されておりましたけれども、倶知安厚生病院改築整備に係る自治体負担について行政報告がされました。 それで、以下の点についてお伺いさせていただきます。 まず1点目、本町の負担割合が概ね69%となって示されておりますが、今後の状況で変更が生じることはありますか。 もう一つ2点目、本年1月23日に北海道厚生農業協同組合連合会との間で結ばれた協定書の第1項で、ただし書きがありまして、「ただし整備費用の変更が生じる場合は、関係自治体で協議する」となっています。変更の可能性をどのように考えているか。また、金額の確定はいつになるのか。 三つ目、国・道等の補助金等のめどは立っているのか。 そして最後に、本事業の予算執行の工程はどのようになるのか。また、前の3番目とも関連しますけれども、財源はどのように考えているのか、お聞かせ願いたいと思います。 よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) おはようございます。 それでは、古谷議員からの倶知安厚生病院改築整備についての御質問に答弁させていただきます。 1点目の、本町の負担割合が今後の状況で変更が生じることがありますかに関してでございます。 本定例会初日での行政報告のとおり、羊蹄山麓町村長会議におきまして、自治体負担の考え方としたものを整理し、11月16日と24日にわたりまして、岩宇・南後志の7町村長を訪問し、この考え方について説明をさせていただいたところでございます。 今後は、仮称でございますけれども、倶知安厚生病院第2期整備計画検討協議会なるものを年明け1月中旬に設立いたしまして、具体的な負担率について協議し、正式な負担率を決定する予定としてございます。 2点目の整備費用の変更の可能性をどのように考えるのか。また、金額の確定はいつごろになるのかに関してでございます。 本年1月23日に締結した協定書に記載のある費用は概算費用でありますので、材料費、あるいは人件費等の推移によりまして、概算費用の増減が今後も想定されるのかなというふうに考えてございます。 今後、基本設計が完了し、実施設計へと整備内容及び建築費の積算が具体的となってまいりますので、積極的な情報収集に努めまして、北海道厚生連に対し詳細な説明を求めた上で考えていきたいというふうに考えております。 また、整備費用の確定でございますけれども、事業主体であります北海道厚生連が示した改築整備スケジュール案というのが、さきに出されております。その中で、令和3年10月に実施設計が完了する予定となっております。その後、翌11月に建設請負業者と契約締結とありますことから、令和3年11月には、整備費用の総額といったものが最終確定するものと想定しているところでございます。 しかしながら、最終額の見通しについては、本当に可能な限り、早期に把握できるようにこれからも努めてまいりますので、御了承いただきたいと思います。 3点目の国、道等の補助金のめどは立っているのかに関しましてでございます。 現在、事業主体であります北海道厚生連と北海道との間で、事業補助金等に関する協議が進められている状況にございます。補助金等の利活用は、自治体の負担軽減を図る上で大変重要な位置づけでございます。補助金等の確保に向けまして、北海道厚生連と連携の上、私どもも引き続き北海道への要請活動を積極的に取り組んでまいります。 補助金等の詳細については、内容が判明次第、所管である厚生文教常任委員会を通して議会へも報告させていただきたいと思っております。 次に4点目の本事業の予算執行の工程はどのようになりますか。また、財源はどのようになりますかに関してでございます。 予算執行については、令和3年度から整備事業完了年度であります令和7年度の5か年を予定してございますので、次年度の予算案については、債務負担行為を含め提案したいという考えでおります。 各年度における予算執行は、予算要求時期となります12月から1月までに同厚生連が提示する当該年度の費用に対しまして、各自治体の負担割合を乗じて算出した額について予算確保をそれぞれで行い、整備費の出来高に応じて算出した額を各年度末までに北海道厚生連へ支出することを想定してございます。 また、財源については、本町は一般事業債を利用し、対象整備事業費にかかる75%を起債による借入れ、残り25%については一般財源で確保してまいりたいと考えております。 さらに、国、道への財政支援については、引き続き要請を行い、自治体負担の軽減に一層努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) 再質問を何点かさせていただきます。 まず1点目の69%ということで、これから第2期の検討協議会を1月に発足し、そしてそこの中で決定していく。これは、最終的に参加される自治体の確定もそこでされることになるかと思いますけれども、10か町村については、ある程度大まかには大体決まっているようなお話も報告されていますけれども、そのほかの4町村については1割負担だろうということで、今のところ計画というか報告されている中での69%であるということですね。 もし万が一、この4か町村が参加しないというような形、またはその一部が参加しないということになった場合においては、その1割の部分については、ほかの10か町村、7か町村でしたか、で負担するというような形になるのではないのかなというふうに思うのですね。 要は、何を言いたいかといったら、ここに書いている数字というのは非常に甘い数字、要するに最悪の場合を想定した数字ではないということですね。要は、一番よくてこれだよ。ですよね。これより下がることは絶対ないのですね、実はね。69が68.5にならないということなのですけれども、69が69.1にもなるし69.2にもなるという含みを十分ここに持っている数字ですよね。 ですから、その考え方の中で、やはり今後の予算ないし財源を確保していく中において、最少の数字を持って臨んでいくのか最大の数字を持っていくのかといったときに、やはり考え方としては、ある程度の数字の見込みを持って、含みを持った形で進んでいかなければ、それが例えば0.1でも0.2でもなるとしたら、今回の事業費というのは結構大きな事業費で、負担割合も本町の負担割合というのは本当に大きいわけですから、直接的にすぐ数億円という数字に跳ね返る可能性というのは十分に考えられるのですね。ですからその辺のところをしっかりと見極めて数字を提示していただきたいのですよね。 要するに、一番いい条件での数字に最終的にはなってほしいと思いますよ、もちろんね。ですけれども、計画段階のときの最初のところを持っていってしまったら、どうしようもなくなる。要するに、追加事案しか出てこないんですよね。 ですから、そこら辺で変動するというふうに僕は思っているのですけれども、そういう点で、その辺の最終的な、確認的に今、町長として、この数字は絶対に何とかキープするという一つの確定をいただきたい。 それともう一つ、予算金額の確定ですね。今の話では、予算の確定が、予算といいますか大体金額の確定が来年11月、契約が11月に行われるので、その段階で事業費の総額を設定するのではないかということですけれども、実際、次の3番目、4番目にかかってきますけれども、予算執行していくのは令和3年度の予算から入るわけですね。実際そうですよね。ということは、今度の3月定例で出てくる話ですよね、少なくても。それが確定するのが11月だというのですね。 そして予算執行の工程としては、債務負担行為を一つ考えていると。これは僕は当たり前だと思うのですけれども。債務負担行為を取っておかなければ、その後の毎年毎年の初年度の段階での理解は、それぞれ大変な状況で、担保を得られない状況になりますので、これは正しいかと思うのですけれども。 ただ、債務負担行為をするときの金額は何なのか。何を想定しての債務負担行為の金額になるのかということが明確ではないのですよね。それこそ、これだけの額を取っておけば絶対大丈夫だよという話になってしまうわけですよ。 ですから、これが11月の確定では、私は、はっきり言ってどうしようもないのではないのか。少なくても3月定例のときまでには、それこそ、多少の前後は出たとしても、本当にある程度の金額というものはしっかりつかんでおかなければ、今言ったとおり、額が大きいから、1%、2%、ぽんと跳ねただけでも、金額がどれだけ大きくなるかということなのですね。 その辺を再度、本当にいつまでにどのように決定していくか、金額をつかんでいくか。本町として、厚生連と話をして、いつまでにどのように決めていくのかというのをしっかりと確認したいと思います。 それとあと、財政の関係の国、道との補助金関係ですけれども、今のところ厚生連の事業主体であるわけですから、厚生連と道のほうと今やっていますよということのお話でしたけれども、それはそれとしていいのですね。 ですけれども、本町としてはそれプラス、例えば毎年毎年支出していくわけです。そして起債が75%、そして25%一般財源ですよとなったときに、大体その年その年、令和3年度だとどのぐらいの金額になるのか分かりませんけれども、少なくても1億は、億単位の数字にはなるのかなというふうに予想するのですけれども。 そうしたときに25%の一般財源を使わなければいけないのですけれども、どんなこと言っても。そうしたときに、やはりそこに手当ができる交付金等をどういうふうにして探し込んでいくか、見つけ出していくか、僕はここだと思うのすよね。 本町の支出に対してどれだけ負荷をかけないような補助を探してくる、見つけ出してくるということにならないと、事業主体に任せっ切りであれば、それはどんなことしても約7割ですね、69%ですから。69%の負担軽減しかならないということなのですね、実は。 やっていかなければいけないのは、本町として毎年毎年支出していなければいけない金額に対しての補助、交付金をどうやって探し込むかということが非常に重要で、財政においても負担かけない。 これからたくさんの事業が多くなるのは目に見えているわけなので、その辺も含めてお願いしたいなと。 再度、3点ばかりについてお願いしたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 再質問にお答えしたいと思います。 まず1点目でございますけれども、この額は、このとおりやっていくために、今回、岩宇・南後志の町村長とお話をしっかりとさせていただいた上での、この割合ということで御理解をいただきたいと思っております。 ですから、最終的には、先ほど答弁させていただきましたとおり、1月中旬での会議において、最終的にこれでいきましょうということになります。 三つ目の答えにも関連するのでございますけれども、要するに、今わかっているのは、概算費用はこのぐらいですよねというのが前回まで提示いただいているところなので、その中での、結局、補助金だとか交付金だとか、今後明確になってくる部分というのが、それが差っ引いて、その中で負担割合、今回、来年決まったときに、こうして各自治体が負担割合に基づいて支出していただくということで道筋をつけているところでございますので、十分補助金、あるいはそういった、今からどれだけ上限というか概算費用を抑えていくかということになると思います。自治体で負担するのが28億2,000万円ということで前回いただいていますので、そういった考え方で、これからも進めてまいりたいと思っております。 それと、2番目の御質問の再質問でございますけれども、これについては、今月中には基本設計の概要を説明に来ていただけるということになっています。その中で、建設費なるものの、あらあらの増減だとか、そういった動向だとかというのも、そのときにもお聞きすることは可能なのかなというふうには勝手に想像しておりますけれども、基本設計のあらあらのことを今月中に、年内ということになりますけれども、いただくことになっていますので、その中で大きく変更になるのか、ならないのかというものも、今後の見通しの中で対応できるのかなというふうには思っているところでございます。 いずれにいたしましても、御指摘のとおり、額が額なものですから、建設費の動向によって相当、我々の負担に大きく影響するというのは十分認識した上で、今後もしっかりと対応してまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) 最後に一つ確認なのですけれども、いずれにしても、概算の本当の正味といいますか、しっかりとした金額をできる限り早くというか、その段階である程度つかめると思いますので、それをしっかりとつかんでいただいて、報告をお願いしたいと思うのですね。 それと同時に、厚生文教委員会での説明の中で、要するに28.2億円の数字というものは動くのですか動かないのですかという話があったのですね。ただ、その中で、私の聞いた範囲の中では動かない。要するに、追加については極力考えてはいないというようなお話があったのです。 ただし、要は、ただし書というのはどこまで有効かといったら、僕はかなり有効だと思っていて、要するに、整備費用の変更が生じた場合、減もあるでしょうけれども、ほとんどこれは増に対してだと思うのですけれども、関係自治体で協議するとなっているのです。 いいですか。関係自治体ですよ。関係者ではないのです。関係機関でもないし、自治体だけなのです。厚生連がこの中には一つも入っていないのですよ。 ということは、これの文章だけから考えたら、どんなこといっても増額になった部分については、変更になった部分については、あなたたち自治体で勝手に協議してくださいねということですよね。協議しますということです。ですから、厚生連には一切関係ないですよというような文言ですよね、この一文というのは。 ということは、今までいろいろ話をしてきても、金額の確定について、全て厚生連任せですよね。その中の審査だとか、それが適正かどうかというのは、関係自治体がその中に全然入り込んでないのですよ。 今の説明でも、厚生連から提示されるの待ちます。提示してこない限りは一切分かりません。それでいて69%出しますよ。そんな都合のいい話はないですよね。金額確定のところまで、しっかり関係自治体として確認する必要があるのではないですか。そういうふうになっていかなかったら、それがどういう組合せになっているか、どういう中身なのか、分からないで終わってしまうのではないですか。 その辺について、再度、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 再々質問でございます。 28億2,000万円というのは、本当に概算というふうに捉えております。ですから、そういった部分で協定書の中では自治体において協議するのはもちろんだと思います。ですけれども、まだあの時点で建設費というものが本当のあらあらの概算でございますので、そうした中で、あそこに明文はされておりませんけれども、当然自治体だけではなく、相手方であります補助先であります北海道厚生連とも、その際にはもちろんしていかなければならないというふうに認識してございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。
    ◆3番(古谷眞司君) いずれにしても、言われ放しではなく、積極的に金額確定についても、やはりその中身まで入り込んだ形で、厚生病院の協議会ありますからね。今は協議会ではないので、その辺もしっかりと皆さんそれこそ関係自治体と手を組んで、その中身までしっかりと入っていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、第2問目に入らせていただきたいと思います。教育長、よろしくお願いいたします。 児童生徒通学かばん重量の改善についということで、これは前にも1回したことがあるのですけれども。 本年の新型コロナ禍の影響により、教育現場におかれましては大変に御苦労されていることと思います。日々状況変化の中で各学校、または教育委員会の方々が夜なべをしながら対応していただいていることは重々承知しておりますので、いつも本当にどうもありがとうございました。 ただ、これから言うことは、もうちょっと努力してほしいなというところがあるものですから、ちょっと質問させていただきます。 来年度に向けて、児童生徒に一台ずつタブレットが配付されるように今計画されています。一番懸念されるのが、タブレットを持ち帰りすることも可能であるというふうになっております。それで三つばかりお聞きしたいのですけれども。 まず一つ目、児童生徒通学かばん重量の現状はということで、ちょっと確認したいと思います。 それと二つ目、通学かばん重量軽減の対策の状況と、また、それに対しての課題について教えてください。 三つ目としましては、今後導入されるタブレットにより、それを利用して今までの重量の軽減を図っていけるのかどうかということです。 よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) それでは、古谷議員の御質問にお答えいたします。 一つ目の児童生徒通学かばんの重量の現状についてでございます。 小・中ともに、いわゆる主要教科の教科書につきましては、持ち帰ることとしており、例えば小学校3年生で、主要4教科の教科書とノート、ペンケース、ドリル、お便りファイル等を入れました計算上の重さにつきましては約3.5キログラム、6年生では約4キログラム、中学生で約4.7キログラムとなります。市販されております5キロのお米の重さと比較しますと、分かりやすいかと思います。 二つ目の御質問、重量軽減のための対策につきましては、先ほども若干御説明いたしましたとおり、主要教科以外の教科書や絵画セット習字セット、リコーダーなどの学習用具は、学校に置いて帰ることができる、いわゆる置き勉可能としておりまして、それぞれの学校で児童生徒の学習状況や体力などの実態に合わせ、工夫しながら取り組んでいるところでございます。 しかしながら、実際に、ある日のある小学校で、町内です。3年生のかばんの重さをはかってみましたところ、重い子では4.5キログラムございました。同じ日の6年生のかばんが3教科だけだったとはいえ、3.2キログラムほどだったことを考えますと、この3年生には必ず持ち帰らなければいけないもの以外に、その日だけ必要であったものか、あるいは不必要なものが入っていたと考えられます。そしてこれは、決してまれな例とは言えないのかもしれません。 タブレットの導入等によりまして、当面はかばんの重さがさらに大きな課題となります各学校におきましては、置き勉ルールの見直しを含めまして、一層の工夫改善と指導の徹底が求められるところですので、教育委員会といたしましても、町内6校とともに、しっかりと検討してまいりたいと考えております。 次に、三つ目の御質問、今後導入されるタブレットにより、重量軽減はされるかについてでございます。 今年度、小・中学校に1人1台のタブレットパソコンを導入いたします。来年度からの本格的な利用を目指し、準備を進めているところです。 文部科学省では、GIGAスクール構想を実現に向けまして、児童生徒1人1台コンピューターの実現を見据えた施策パッケージを示しており、ソフト面では、デジタルならではの学びの充実として、デジタル教科書や教材など良質なコンテンツの活用を促進することを掲げております。 また、文科省では、令和3年度予算の概算要求段階におきまして、学習者用、つまり児童生徒用デジタル教科書普及促進事業として、全ての小学校5、6年生、これは5、6年生のみです。5、6年生に対して1教科のみ、中学校全学年に対して2教科分の、これは2教科のみです。2教科分の学習者用デジタル教科書経費の全額を負担することとしております。 また将来的には、学習者用デジタル教科書を2024年度、令和6年度に、まず小学校において、改訂教科書の使用開始に合わせて本格導入する方針でございます。 昨年4月、学校教育法が改正されましてデジタル教科書が使用可能となりましたが、告示における基準では、紙の教科書と、学習者用デジタル教科書を適切に組み合わせて使用することとしておりまして、紙の教科書に代えて学習者用デジタル教科書を使用する授業は、各教科の授業時数の2分の1、半分に満たないこととなっております。 また、デジタル教科書の内容は、紙と同じと決められており、独自の動画のネイティブスピーカーの音声といったコンテンツを入れることができないため、デジタルならではの強みを存分に発揮することができません。 さらに、紙の教科書につきましては、国費で児童生徒に無償給与されるのに対して、デジタル教科書は対象外でありますことから、現状では、学校設置者である市町村が費用負担をしなければならないなどの課題も幾つかございます。 とはいえ、これらの課題が今後クリアされた場合には、約1.2キログラムのタブレットでデジタル教科書が使用でき、ノートなどを追加しても、全部の重さは3キログラム以下になると想定されております。 今後、国の動きを注視し、児童生徒に対し、よりよい対応ができるよう努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) どうもありがとうございます。 子どもたちの持っているかばんの重量、私も何人かに確認したのですけれども、今言ったように、その日にもよりますけれども、大体、低学年だったら4キロ弱、高学年だったら五、六キロ近くまでいっている生徒もいるのかな。中学校になると、多いところでは8キロですね。 かばんだけを見るとそうなのですけれども、それに中学生の場合は、別なかばんあるのだね。部活かばんだか分からないですけれども、補助バックかな。それが2.7キロだったかな。総重量11キロぐらいですね。 よく三浦雄一郎さんが、自分を訓練するために両足に5キロ、5キロのダンベルをぶら下げて毎日歩いている。それはそれで、その人はいいのだけれども。 ですけれども、子どもらは、それが自分の意思の中で訓練のためにかついでいるわけではないという意識ですよね、まずはね。これが訓練だというのであればね、非常に大事なことかもしれませんけれども。 僕、一番解決していけない一つの大きな理由として、まず、目安を誰も出していないということ。例えば、小学校1年生の場合は何キロ以内に考えてください。各学年で多分違うと思うのすね。 ある学会の数字からいったら、適正なかばんの重量というのは、基本は、できたら体重の10%以内にするのが望ましい。多くても15%から20%以内。それは常時ではないですよ、そういう場合は一時的にということですね。 ということを考えていったら、大体目安というのは決められるのですね。今、教材は主要4教科と言いましたよね。そしたら主要4教科で3年生の場合は3.5キロぐらい。高学年の6年生だと4キロ、中学生だと4.7キロというふうになりますけれども。 まずそこの、例えば3年生の体重平均。これは全道平均でちょっと古いですけれども、2015年ですから、5年前ですから、そんな古い資料を持ってきてどうしようもないなと思われるかもしれませんが、今とそんなに変わらないと思います。 それで小学校3年生といったら8歳ですね。3年生で26.4、6年生だと38.8ですね。中学生になれば大体40キロ前後ぐらいというような。実は、小学生のときというのは男性も女性もあんまり変わらないんですね、平均的にもね。中学生の高学年なるとちょっと変わりますけれども、中学生の前半もあま変わらないみたいなので、大体そこら辺が基準かなと。 そうしたら、その10%として、最低、本当に理想とされる重量として考えたら、小学生低学年で2キロちょっと、3キロにいってはいけないということですね。そして高学年でも3キロちょっとぐらい。中学生で4キロ前後ということが一つの基準になると思うのですね。ですけれども、それの基準をどこも示していないのですよね。 主要4教科を持っていっただけで、これだけでそれを満たすのですよ。それ以外の、例えばノートであったり、副教材、一番問題は副教材ですね。それを加算していったら、確実に超えるのが目に見えているわけですね。ですから、そこをまずどういうふうにしなければならないのか。根本的に解決していかなかったら、幾ら、言っています、置き勉していますと言っても、まず目安とする重量が明確になっていない限りは、ただ、努力しています、頑張っていますというだけで済んでしまうのですね。 そして今コロナの関係で、子どもたちは水筒も持って歩いているのかな。水筒も、下手したら500ミリリットルです。それだけでも500グラムあるわけですね。 ですからしっかりと、教育長、倶知安町の子どもたちには、毎日かばんを重くすることで体を鍛えるのだという目標を持つのか、それとも、しっかりと基準を示して、各学校にこれをできる限り進めてもらう。できるためにはどうしたらいいかを各学校から知恵を出してもらってもいいと思うのですね。 その手段としてタブレットというのが今できたわけですね。移行期間のときは最悪ですよ。教科書も持っていって、タブレットも持っていって、黙っていてもタブレッは1.2キロですよ。 僕ふだん、自分の持って歩くかばん、大体ドアtoドアで車に乗って動いている私ですけれども、それで4.5キロぐらい。そしてタブレットは1キロぐらいです。それを入れるときは中身全部出す。そうしないと、やっぱり重たい。だから、移行期間にそれを課す可能性というのは十分に考えられると思うのですよ。僕の体重だったら、大体10キロぐらいまでオーケーですけれども。そういうことなのですね。 ですから、しっかりと教育委員会として、各学校に示すということを大事にしてもらいたいのですね。その辺だけ、ちょっと確認したいと思います。お願いします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 大変勉強になりました。 体重の10%以内ということでございまして、そうしますと、これは、例えば小3の平均が26.4キロであれば、2.6キロぐらいしかということになりますが、物理的にこれについては、実は不可能なのでございます。 先ほどもお話ししましたように、あれにはノートとか、あるいはワークとかというものも若干入った上での計算をして、机上の計算ですので、した上でかばんの重さも含めてそれぐらいになるということで、3.5キロぐらいということだったのですね。 これは、なぜこういう状況になったかと申しますと、恐らくは教科書の厚み、大きさ、それから紙の質、これによって何倍もの重さになってしまったという状況がございます。 ですから、低学年の場合は特に、上下に分けて半分ずつということにした上でこれだけの重さになるということでございますので、最低限入れてこういうことになりますので、これを回避するとしますと、ノート自体を何らかの形で電子化するなりしていかなければいけないということなのですね。 なかなか現実的な問題として、それを今段階で対応することは、実は大変申し訳ございませんが難しい。ただ、この現実がこれでよいということにもちろんなりません。 私の認識も改めて少し甘いなと。先ほど議員おっしゃられましたように、少し鍛えるぐらいでいいのではないかというぐらいの思いが、私自身の中に非常にあるものですから、これもやっぱり考え直していかなければならないなと、改めて今反省しているところでございます。 いずれにいたしましても、タブレットを加えてということになりますと、先ほどもお話しいたしましたように、かなりの重さになることは、もう見えております。特に小学校の低学年については、何らかの対応を何とか知恵を絞って考えていかなければならないと思います。 理想にはならないかもしれませんが、できるだけそれに近づくような努力をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解くださいますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、古谷眞司君の一般質問を終わります。 門田淳君の発言を許します。 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) それでは、質問通告に基づきまして、1件の質問をさせていただきます。 発達障がい及び障がいのある児童生徒への自立を目指した支援の拡充へということで。 まず一つ目、発達障がい児の適正な時期の発見と早期支援へつながるため、5歳児健診の導入に対する考え方について。 こちらは、3年前にも質問させてもらいましたが、今現在、5歳児のアンケートのみになっておりますので、ぜひ5歳児健診をやってほしいという立場で質問させてもらっています。 二つ目、保護者への支援内容、支援体制も重要であると考えるが、本町における現状と課題。また、新年度からどのように進めていくのか。 この1問目、2問目は、町長に答弁をお願いします。 3問目、学校現場における発達障がい及び障がいのある児童生徒への支援について、現状と課題を。 4問目、発達障がい及び障がいのある児童生徒への支援の拡充を新年度からどのように進めていくのか。 この三つ目、四つ目は、教育長に答弁をお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、門田議員からの御質問でございます。 発達障がい及び障がいのある児童生徒への自立を目指した支援の拡充への御質問。 まず1点目でございます。発達障がい児の適正な時期の発見と早期支援へつなげるための5歳児健診の導入に対する考え方ということでございました。 子どもは、生まれてから、脳、神経、消化器などの内臓、筋肉、骨格など、体のあらゆる部分が段階を踏んで発達、発育してまいります。 乳幼児期に行われる健診は、がん検診のような疾患の早期発見だけではなく、そうした発育、発達の過程を踏んで、成長している様子を確認する機会としての役割が大きくあります。 本町で現在実施している、赤ちゃん訪問4か月、10か月、1歳6か月、3歳での健診や、その間の月齢・年齢で実施する育児相談、食の教室においても、個々の発達・発育状況を生後からの一連の流れを追う視点で捉えて、それを積み上げ、次の月齢・年齢の健診や育児相談へとつなげております。 このようにして、発達・発育の状況を確認した中で、発達障がいを含めた発達・発育の遅れ等が考えられるお子さんについては、注目して経過を見ながら、必要により発達支援センター心理士の心理相談を活用し、センターにおける早期からの療育につなげたり、保護者の了解を得られた方は、保育所、認定こども園等と連携して発達支援につなげております。 5歳児においては、健診としては実施しておりませんが、3歳児健診から就学時健診までの間の発達・発育を捉える必要性から、5歳児アンケートを実施しております。 このアンケートは、健診担当の倶知安厚生病院、小児科医師や羊蹄山ろく発達支援センターの心理士など、地域の発達支援の専門的な立場から多くの助言をいただきながら作成したものでありまして、5歳児の発達状況を確認できる内容となっております。 したがって、5歳のときについても、小さいときから積み上げた情報に、5歳児アンケートの情報をつなげ、その年齢で獲得する発達課題が達成できるものかを把握し、サポートが必要な方については、療育等の支援につなげています。 日頃から保健師等のスタッフは、そうした情報を適切に判断できるように、研修参加や医師、心理士からの助言により、学習を積み重ねて力量形成を図るとともに、必要な関係機関との連携を深めています。 5歳児健診を実施するためには、医師の派遣が不可欠でありますが、倶知安厚生病院の小児科医師は、倶知安町以外山麓町村にも健診に派遣されており、稼働上、医師の増員の実現がなければ、これ以上の対応は難しいというのが現状であると思われます。 議員の御質問の適正な時期の発見と早期支援へつなげるという点では、現状では、子どもの成長段階における支援を実施しているところであり、現在のところ5歳児健診の導入は予定しておりませんので、御理解をいただきたいというふうに思っております。 しかしながら、5歳児アンケート、たかがペーパーでのアンケートだというふうに捉えがちでございますけれども、やはりそれまでの過程、今答弁したように過程というのは物すごく大事でございます。 なおかつ、一番大事なのは、親と子ども、保護者と子どもとの関係で、いかに時間をつくって子どもを見つめることができるか。それがしっかりできているならば、このアンケートによって十分把握できる、次への対応ができるというふうに思っております。 アンケートを書くには、たかだか十分ぐらいしかかからないと思います。しかしながら、日々、親と子どもがどうやって接するのかといったことが最も基本的な大事なことだというふうに私自身は認識しているところでございます。 続きまして、2点目の保護者への支援内容、支援体制も重要であるが、本町における現状と課題、また、新年度からどのように進めていくのかについてお答えいたします。 本町の現状といたしましては、1点目で述べたとおり、各月齢、年齢で把握した発達・発育を一連で捉え、必要な支援につなげております。 また、ここまでは、主に就学前の乳幼児への対応について説明しましたが、就学後においても、小学校、中学校、高等学校、教育委員会としっかりと連携し、就学時においても支援が途切れることなく、切れ目のない支援を継続していけるよう実施しております。 その中で、お子さんや御家族の状況は一人一人異なりますので、十分に状況を把握し、保護者に寄り添いながら、数年から十数年の継続した支援をしっかりと進めていく考えでございます。 今後も、専門的なスキルを高めながら、適切な家族支援ができるよう取り組んでまいりたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 門田議員の私に対する御質問の1点目、③学校現場における特別支援教育の現状と課題についてお答えいたします。 まず、特別支援教育における我が国の大きな潮流、方向性としましては、ここ十数年の間に国民の理解が着実に進み、もちろん本町も含めまして、教育内容や体制の充実が図られてきたということができます。 近年の特別支援教育に関する主な動向を簡単に振り返ってみますと、まず、平成18年の国連総会で、障がいに基づくあらゆる差別の禁止や、障がい者が社会に参加し、社会に取り込まれることの促進などをうたいました障害者権利条約が採択され、翌19年には、我が国においても本条約の趣旨を踏まえまして特殊教育から特別支援教育へという裾野を広げる大きな転換がございました。 その4年後の平成23年には、障害者基本法が改正され、翌24年には中教審報告、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進におきまして、就学相談、就学先決定の在り方や合理的配慮、基礎的環境整備のほか、多様な学びの場の整備、学校間連携、交流及び共同学習等の推進など、このたびの学習指導要領に直結する内容がここに既に示されております。 翌25年には、障害者差別解消法が制定され、同じ年には、本人・保護者の同意を可能な限り尊重する総合的判断の導入を行う就学制度の改正も行われているところでございます。 さらに、2年後の平成27年には、差別解消法に基づく政府としての基本方針並びに文部科学省所管事業分野の対応指針が相次いで策定されまして、翌28年、障害者差別解消法が施行されて、現在に至っているところでございます。 現在の特別支援教育の在り方を3点に絞って簡単に御説明いたしますと、まず1点目、障がいのある子どもにつきましては、障がいの状態に応じて、その可能性を最大限に伸ばし、自立と社会参加に必要な力を培うため、一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な指導及び必要な支援を行うべきこと。 2点目、そのために障がいの状態等に応じて、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級・通級による指導等におきまして、特別の教育課程、小人数の学級編制、特別な配慮の下に作成された教科書、専門的な知識・経験のある教職員、障がいに配慮した施設設備などを活用した指導や支援が行われること。 そして3点目、特別支援教育は、発達障がいのある子どもも含めて、障がいにより特別な支援を必要とする子どもが在籍する全ての学校において実施されるものであるということでございます。 このような改革、改善が相次いで行われる中、学校現場の状況には大変大きな変化が起こりました。 具体的には、ここ10年で小・中学校の特別支援学級在籍者数がほぼ2倍です。通級による指導を受けている児童生徒数は2.4倍、特別支援学校在籍者数も3割の増加がございました。 少子化による児童生徒数の減少が深刻な我が国でありますだけに、特別支援を受ける児童生徒数の急増は、これはもう顕著であると言わなければなりません。 ではなぜということですが、もちろん単純に、ちまたで時々言われます、障がいを持つ児童生徒が急増している、増えているということではございません。 その要因の一つは、多様な障がいの存在と、早期対応の必要性の正しい認識が多くの国民に浸透してきていること。もう一つは、そうした認識を深めることにより、特別支援に対する心のハードルが低くなってきていること。かつての差別は随分、和らいだかなというふうに感じております。 さらには、近年の教育改革により、そうした児童生徒を受け入れる環境が少しずつ整ってきたことによるものと、私は考えております。 本町におきましても、このような傾向は同様に見られますことから、国の改革方策に加えまして、様々な人材を導入させていただいております。 平成30年度からは、早期支援コーディネーターを教育委員会に配置しましたほか、今年度には、倶知安小に加え、新たに西小学校に通級指導教室を設置するなど、より手厚い指導体制の構築に向けまして、着実に取組を進めているところでございます。 次に御質問の二つ目、④発達障がいのある児童生徒への支援の拡充を新年度からどのように進めていくのかについてお答えいたします。 教育委員会といたしましては、先ほども申し上げました、平成30年度から配置しております早期支援コーディネーターを引き続き配置しております。 教育委員会では、保護者の不安を軽減するため、就学の流れについて、保護者説明会を開催しております。本説明会では、発達障がいや特別支援教育等につきまして、情報提供などを行い、保護者との共通理解を図るよう取り組んでおります。 また、早期支援の観点から、幼稚園・保育所、さらには町保健師等と連絡協力しまして、就学を予定する子どもたち一人一人の個性や特質などを把握し、就学する学校へ、その情報を的確につないでいくことが重要と考えているところでございます。 ただ、町や教育委員会が就学指導にどんなに力を入れましたとしても、実際に子どもが通う学校教育の充実が図られなければ、本当の意味での保護者や子どもの安心にはつながってまいりません。学校現場における全教職員が、発達障がいや特別支援教育についてさらに深く理解し、個別の支援を要するお子さんに適切な指導ができますよう、校内支援の一層の充実を図ってまいりますので、引き続き御理解とお力添えをよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) 御丁寧な答弁ありがとうございました。 再質問をさせていただきますけれども、1問目、2問目は、多分福祉医療課のほうで答弁つくっていただき、3問目、4問目は、学校教育課のほうでつくっていただいたと思うのですけれども、今年度コロナが始まって、通常業務以上にコロナの対策もしっかりやっていただいておりまして、月曜日の質疑の中でも、町長のほうから倶知安のほうでも30余りの感染防止対策とか経済対策とか、本当に尽力していただいておりますことを心から感謝しております。ありがとうございます。 また、町長はじめ、職員の皆さん、尽力していただいている皆さんにも感謝申し上げます。 再質問に入っていくのですけれども、答弁は分かりましたが、私はやっぱり5歳児健診が必要だという立場で、もう一回再質問させていただきますけれども、アンケートに対しても否定してつもりは全くありません。 ただ、今の現状として、十分なのかということで、乳幼児から就学前の継続的な支援の体制の構築という部分で、まだまだ拡充できる部分あるのではないかと思います。 5歳児の町長からのアンケートの部分も説明いただきましたけれども、もちろんアンケートで発達状況とか分かるかもしれませんけれども、やっぱり家庭で分からない集団行動、気づきにくい集団行動での支援の必要な子どもの特性や就学に向けての心配事に保護者が気づき、関係機関へ相談するきっかけという部分では、まだまだ拡充できるのではないかなと思っています。 実際アンケートに対しても、3年前に聞いたときもそうなのですけれども、アンケート調査をしておりますけれども、当時180人に対して4割程度が問題なしとありますけれども、残りの6割の方が未回答であったりとか、あるいは心配事、不安事を結局相談していくということなので、私的にはやっぱり必要かなという立場なのですよね。 町長も十分認識はされていると思いますけれども、再度、答弁いただければと思います。 教育長にも、3番目、4番目も、いろいろ丁寧な答弁ありがとうございます。 議員含めて、少しでも理解者が増えればと思って質問させてもらっておりますけれども、実態の部分は、いろいろ答弁いただいて分かりました。 一つだけ再質問させてもらいたいのは、教育長も学校現場を経験してきている中で、そこの現状も知っていると思うので、経験踏まえて少し教えていただければと。 今の現状で、今年度コロナとか、古谷議員のタブレットの部分もあります。学校教育課で、本当にいろんな作業が増えている中で、こういった課題もあって、拡充に向けて支援体制がしっかりできてきていると思うので、新たな課題も見つかって、またそれに向けて取り組んでいる部分もありますけれども、本当に人材不足な部分もあると思いますが、体制の部分は大丈夫なのかどうか、ちょっと確認させてください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 門田議員からの再質問ということでございます。 御指摘のとおり、特に子どもは、家族での様子以外に、知らない人、あるいは集団になったときに突然豹変する。全く、この子うちの子どもか、みたいな感じというのが本当にあると思います。 実際にそういった状況になってしまうというのも、やはり子どもの発達の中で、こういった障がいが原因となっているというのを十分認識してございます。そうした中で、どうやって対応できるのかということ、きめ細かいそういったことの対応というのは、やはり今後も必要だと思っております。 そうした想定の中で考えながら、先ほど申しましたとおり、やはり私たちの担当のほうも専門的なスキルというものをしっかりと習熟させた中で、どういった形でできるのか、適切な家族支援、子どもは分からないのです。全然悩んでいないと思います。しかしながら、悩んでるのは家族なのです。ですから、そういった家族支援をどうやってできるのか。 今後も、引き続き改善というか、いい方向に向けて努力してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 本当に御理解いただきましてありがとうございます。 欲張りなものですから、様々やっぱり、教育については幾らプラスしても切りがないのですね。 ただ、先ほども御説明いたしましたように、今まではスルーされていた多くの子どもたちが、それでは駄目なのだということが理解できてきて、それに対する手当てをしていかなければいけないということで、対象となる児童生徒がすごく増えているということなのですね。 とすれば、各市町村におきましても、もちろん本町におきましても、そういう人材をできるだけ確保する。できれば、専門的な知識、能力を持った人材を少しずつ増やしていくということが必要と考えます。 というわけで、例えばということで、平成30年度からは早期支援コーディネーターを入れさせていただきましたし、今年度については、コロナ対応ということもございまして、若干それにプラスする人材をいただいているところでございます。 今、これから取組たいなと思っているところでございますけれど、それは、小学校で通級の子どもたちがかなりの数、何十人という数がいるわけでございます。それが中学校に入って、通級というのが基本的にはないということですので、これについては、より丁寧な対応をしていくためには、通級を確保していきたい。 実は今年度、今まで倶小にいる4人先生方で全てを回していたのですが、何とか可能であれば全ての学校に通級を確保したいということで、偶然もあったし、運もあったのですが、西小学校に広げることが結果的にはできました。 これをできれば、少しずつ、すぐにということにはならないのでしょうけれども、何とか全部の学校に広げていきたい。これは、道費で出していただいていますので、ぜひ道費の中で何とか工面していきたいなというふうに思っているところでございます。 同じように、中学校についてもそういう方向性なのですが、例えば何らかの形で、支援員とか様々な形があると思うのですが、そういう中で対応ができればいいかなということで、今検討を進めているところでございます。 このほかにも、挙げますと本当に切りのないぐらい様々なことがございます。それらについても、優先順位をしっかりと決めながら、着実に取組を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。(発言する者あり) 失礼いたしました。体制が大丈夫かということですが、基本的に人材がなかなか厳しいということは、これはずっとあるところでございますが、何とか対応しているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) くどくなって申し訳ないのですけれども、再々質問させていただくのですけれども、教育長の部分は分かりました。ありがとうございます。 町長、実は町長の公約でもある妊娠から出産、成人に向けての一貫した支援ということで、くっちゃん子条例の制定も今準備されているのかなと思うのですけれども、もちろん幼児期から就学までの支援体制も必要なのですけれども、入学して、義務教育が終わった後も、進学とか就職に向けて、本当に私も障がいを抱える子どもたちの自立に向けては一貫した支援というのが必要だと思うのですよね。 そういった意味でも、今の現状の5歳児健診に戻ってしまうのですけれども、入学前健診だけで、実際はもう今、再検査の方もどんどん増えてきているのが現状だと思うのですよ。入学前の保護者の理解も、なかなか時間がかかる部分もあって、本当に学校に情報というか、引き継げていけるかという部分もあるので、できれば早め早めの対策というのは今後も拡充というのは必要だと思いますので、もちろん保健福祉、医療、教育、地域とか町全体で取り組んでいかなければいけないことなので、再度ここ、町長、確認の質問をさせてください。 副町長に一つだけ、体制の部分で質問させてほしいのですけれども、もちろん今、教育長のほうから答弁あったように、何とかやっているとは言っていますけれども、現状、職員数が全体的に足りていないのが現実だと思います。副町長のほうでも、コロナの中、いろいろ課と課を超えたサポート体制をやっているのは、私は十分認識している部分もありますけれども、根本的にだんだん機構改革だけでは職員数が足りていないのではないかなと思っています。 福祉医療課もそうです、学校教育課もそうです、今回コロナの中、GIGAスクールも始まります。学校教育の部屋は夜中まで電気ついています。 本当に機構改革で、どこかを減らしてどこかを増やすではなくて、根本的に町全体として4名でも5名も増やして、足りないところに補充していくというやり方をもうそろそろ必要ではないかと。 人事に関して、大変おこがましい質問なのですけれども、そこの部分を新年度に向けて、福祉医療課もそうです、学校教育課もそうです、何とか1人でも実現に向けて動いていただけないかということで質問させてください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 門田議員からの再々質問の中で、やはり私の公約に掲げていますくっちゃん子をどうやって育てていくのか。これは、私の発想としては、妊娠中から本当に一本立ちできるまでなのです。だから、そういった中でどういった内容にできるのか。掛け声だけでなくて、どういった施策がステージ、ステージの中の一連の中でやっていけるのかを整理してみましょう。 そして、それを基に、これからの時代に向けても、そういった発想というものをしっかりと定着した中で、当然、予算だとか、限られた人間の頭数、それに携わる人間だとかというのは急に増やすことはできないと思います。だから、その中で可能な限りやっていく努力をしていく。それに反映させていったもので、こういった条例の下で、発想の中で、こういったことを今やっているのですよというのがみんなで共有できること。それがあって初めて地域も協力してもらえる体制も整えられるでしょうしといったところでございます。 まさに子どもを育てるというのは、当事者だけではなく、行政だけではなく、本当に地域みんなでやっていかなければならないというテーマの中で捉えておりますので、先ほど門田議員からもお話がありましたとおり、そういったところでの努力というのは、本当にこれからも一生懸命、具体的にどういった展開ができるのかということに反映させていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 熊谷副町長。 ◎副町長(熊谷義宏君) 後段、門田議員のほうからの全体の職員体制ということの質問に対しまして、私のほうから答えさせていただきますけれども、現状、本町におきましては、様々な早急に取り組まなければならない課題も多々ある中で、職員全体が非常に厳しい中で一つ一つ解決に向けて取り組んでいるところではございます。 実態の中では、やはり先ほど門田議員からもありましたとおり、特に教育委員会、学校教育課のデータといたしましては、職員の勤務時間も確かに多い。そのほかにも、職員数の実態として、不足しているのではないかというところも多々ございます。そういう認識は持っているところでございます。 それにいたしましては、いずれにいたしましても、現状の本町の課題を解決していくには、一つには、組織の一部見直しも必要です。それに伴いまして、当然、職員数も配置していかなければならない。しかし、現状ある限られた職員の数をどううまく組織の見直しの中で生かしていくかということも一方でございます。 現在、各課の状況のヒアリングも行いながら、実は本年度、職員の定員適正化計画の見直しも行っているところでございますので、来年度以降の職員の配置、また組織の見直しについては、その適正化計画の見直しの中でもしっかり位置づけて、何とかこの厳しい状況の中を職員一体となって解決すべき職員体制も含めまして現状を検討しているところでございますので、その辺につきましては御理解をいただきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) これにて、門田淳君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩します。     午前10時50分 休憩-----------------------------------     午前11時01分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 田中義人君の発言を許します。 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) それでは、通告に基づきまして、3点の質問をさせていただきます。 1点目、町長と教育長のほうにお伺いいたします。 Go to Skiキャンペーンにつきまして、今定例会の初日、補正予算で提案、可決されましたGo to Ski事業は、スキーリゾートへの誘客・集客を目的として予算計上されました。 以下を町長と教育長に伺います。 1点目、スキーリゾート集客事業として、町内の小・中学生に町内スキー場のシーズン券を無料で交付しました。希望しない学生は、届けを出せば交付しないと説明されていましたが、不要の届出数、発行数をお示しください。こちらは、町長へお伺いします。 2点目です。今回、スキー場のパス事業は、新型コロナ感染症対策の交付金を財源として実施されております。ただ、スキーの町宣言を昭和47年にして、2022年に50周年を迎える倶知安町としては、来年度以降も小・中学生へのシーズン券交付事業を継続すべきと考えます。 町長と教育長の見解をそれぞれお伺いいたします。 3点目です。スキーリゾートバス事業の案が示されています。町内の子どもたちがスキー、スノーボードに行きやすい環境整備という観点では、非常によい施策と考えています。しかし、路線バス会社との調整不足が露呈しており、通常の路線バスも走っている重複路線で、誰でも無料で乗車可能の貸切バスは民業圧迫につながります。 予算は認められたものの、質疑からもさらに調整が必要なことは明らかです。例えば、町内の小・中学生、また同行する保護者に貸切バスの乗車対象を限定することで、そういった問題は解消できないでしょうか。それにより、利用者や保護者も安心して利用できると考えます。 町長、教育長のそれぞれの見解をお伺いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、田中議員からの御質問に答弁させていただきます。 このたびのGo to Ski事業につきましては、多方面からの御協力、御理解をいただき、また多くの御反響をいただいて、ありがたく思うとともに、励みにもなっているところでございます。 まず一つ目の小・中学生用のスキー場のシーズン券につきましてでございます。 発行数は、小学生806名分、中学生365名分の合計1,171名分となっておりまして、不用届の提出は27名となっております。 既に、各小・中学校を通じて児童生徒の御家庭に配布しており、ぜひとも世界に誇れるスノーリゾートを身近に感じていただき、ウインタースポーツを楽しんでいただければなと考えております。 ②についてです。2022年のスキーの町宣言50周年に向けた来年度以降の見通しについてでございます。 このたびのGo to Ski事業は、新型コロナ対策の臨時交付金を活用し、世界的に人の移動が困難な中にあって、リゾートエリアを介した域内需要の喚起を図る経済施策の面があります。ただし、特に小・中学生へのシーズン券の配布は、これに関連して世界に誇れるリゾートを子どもの頃から身近に感じてもらおうという観光の理解促進やスキーの町宣言で示しているウインタースポーツという町技の普及と、たくましい心身の育成と豊かなまちづくりも事業よりもたらされる大切な効果であるというふうに認識しております。 観光への理解促進という面では、昨年度のG20観光大臣会合でも議論となりました観光の持続可能性に寄与する大変重要な要素であります。これも昨年度策定した観光地マスタープランにおいても、重要視しているところでございます。 観光の理解促進を図るためにも、リゾートに住まう喜びを感じられることとして、私たちはウインタースポーツを楽しみやすい環境づくりを示していくこととしております。 2022年の12月が、スキーの町宣言から50年ということでございます。ここに向けた機運を一層高めていくことは非常に重要と感じており、実は、このたびのシーズン券配布の際に同封したメッセージにおいても、スキーの町宣言全文を紹介させていただいております。 国内では、スキー人口の減少が言われて久しいわけでございますが、倶知安町はスキーを町技とし、国際的なリゾートを擁する本町であります。町民がスキー・スノーボードなどのウインタースポーツに親しみ、宣言のとおり、雪という天与の宝の下で、たくましい心身を育てていくためにも、このたびのGo to Ski事業は、宣言を思い起こす、改めて光を当てるといった重要な足がかりであり、子どもたちのシーズン券の利用実績、あるいは事業全体への御感想・御意見そういった成果というものをしっかりと検証しつつ、2022年に向けて引き続き施策を練ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、スキーリゾートバス運行事業の御質問にお答えいたします。 スキーリゾートバス運行事業につきましては、Go to Skiキャンペーンの一つの事業として、スノーリゾート集客事業ということでシーズ券を配布する町内小・中学生のスキー場への足の確保ということで、冬期間本町を訪れる観光客の域内移動の利便性を図り向上することを目的に、令和2年12月30日から来年3月10日までの75日間、倶知安駅から樺山分校まで、誰でも無料で利用できるスキーリゾートバスを運行するといった内容でございました。 しかしながら、田中議員からの御質問にもあるとおり、本定例会の1日目、補正予算案審議におきましても、スキーリゾートバス運行事業について様々な御意見を多くの議員の方々からもいただいたところでございます。 こうしたことも踏まえまして、再度内部で、生活交通路線の維持・確保の観点からもこの事業内容について改めて再検討することとし、さらに、路線バス事業者と協議・調整を行って決定することといたしましたので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 御心配をおかけしましたことをここでおわび申し上げます。 以上、田中議員の答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 田中議員の御質問に教育委員会の立場からお答えいたします。 まず二つ目の御質問、来年度以降も小・中学生へのシーズン券交付事業を継続すべきについてでございます。 このたび、コロナに係る臨時交付金の活用により、町内の小・中学生にシーズン券を無料配布することができました。スキー場経営の下支えが第一の目的であるとはいえ、スキーを愛好する子や、競技力向上に励む子にとりましては、スキー場での滑走機会を増やすことにより、技能を磨き、一層スキーへの愛着が高まることでしょう。また、ふだんはあまりスキーと関わらない子どもたちにとりましても、改めてスキーの楽しさを体験する貴重な機会を得ることになるはずでございます。 2年後に、スキーの町宣言50周年を迎える本町にとりましては、スキー振興の上でもタイムリーな施策となりました。 今後は、小学校高学年のスキー遠足などでも利用させていただく予定でございます。 来年度以降の継続につきましては、町長部局と今後十分協議を行い、検討すべきものと考えております。 次に、スキーリゾートバス運行事業の質問にお答えいたします。 スキーリゾートバス運行事業につきましては、本定例会の1日目の補正予算案審議におきまして、多くの議員の方々から様々な御意見をいただき、担当課において、再度、事業内容を検討しているところでございます。 事業内容の詳細につきましては、今後の決定ということでございますが、議員からの御質問にもございますように、町内の小・中学生や保護者が安心して利用できるバス運行となるよう願うものでございます。 以上、田中議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) それでは、再質問のほうをさせていただきたいと思います。 まず、利用実績等は数字をいただきましてありがとうございます。結構高い利用実績で、子どもたちが外にスキー行きたいのだなということが十分伝わってきました。 その中で、来年度以降も50周年に向けて、ぜひこの事業を進めていただきたいということで御質問させていただいたのですが、今後進めるに当たって、町長から先ほど御答弁いただいたように、観光の理解促進ですとか持続可能性ということで、恐らく財源は宿泊税を視野にも入れているのかなと思ったのですが、ただ、スキーのシーズンパス交付事業は、来年度以降やっていくときの担当となるところですよね。 例えば、小・中学生を対象に交付していくのだよという形であれば、学校教育課になるのか、それとも、観光促進ということであるのであれば観光課になるのか、そういったところの分けもきちんと整理しておかないといけないのかなと思うのですけれども、そこに対してお考えがあれば、御答弁をいただきたいというふうに思います。 これは、教育長から、うちだよなどと勝手に言えないので、町長のほうでこちらの答弁をお願いしたいなというふうに思います。 この質問の中で一番問題だったのが、バスについてなのですね。今回、定例会の初日で補正予算、我々可決はしてあるのですけれども、その場で議員の皆さんからいろんな御意見が出ておりました。質問がですね。 今ですと、まだ内容が固まっていないようですが、生活路線バスをしっかりと支えるという意味でも、最初提案いただいた内容とは違う運行の方法になるという御答弁でした。 今、町のほうでどういう形で運行していくのか、中身が大体決まっていれば、お知らせいただけないかなというふうに思います。 というのも、12月30日からの運行開始予定ですので、そんなに時間もない中ですから、大体固まっているのではないのかなと思うのですけれども、答弁できるところがあればしていただきたい。 恐らく、私からの質問の中で、提案させていただいているのが、誰でも乗れてというところが貸切りバスとして、あとは、こういった生活路線バスと重複したところを走らせるという意味では、相当厳しい内容だったのではないかなというふうに思っています。 例えばですよ、貸切りバスを走らせるということを前提に質問させていただきますけれども、走らせる中身が変わった場合に、初日に可決させていただきましたスノーリゾートバスの運行事業の予算なのですよ。こちら運行費が12月30日から3月10日まで毎日運行した場合、1日6万6,000円という貸切りバスの委託料だと思いますが、71日分で468万6,000円ということで計上されています。 内容が変わってくるという形になりますと、恐らく可決した金額についても変更が生じてくるのではないかなというふうに思われますが、そこの点も御答弁お願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) まず1点目の再質問でございます。 来年、もし続けるのであれば、どこが担当になるのかといった御質問だったと思います。 そういった部分、確かにスキーの町宣言もそうなのですが、どこが担当という部分、事の発端の50年前は、恐らく教育系が中心となって宣言したのかということで記録的には残っているのですが、今日に当たって展開するには、これからスキーの町宣言をどうやって迎えようか、50周年を迎えようかということでの体制というか、そういった検討も今後やっていくので、その中で今回のことが継続的にできるか、それをどこが担っていくかということをしっかり決めてしていきたいというふうに思っております。 それと、バスでございます。バスについては、本当に御心配をおかけしているとこでございますけれども、近日中には方向性を見出しまして、今週中には最終的な事業内容を固めてまいりたいというふうに思っております。 ですから、一応今現在は12月30日からのスタートですので、そういった中でのスケジュール感をしっかりと捉えながら進めてまいりたいと思っておりますし、基本的には、考え方としては、田中議員からも御指摘ありますとおり、乗車の対象を限定する方向で子どもたちを中心に、プラス保護者に限定した中で乗車できるのが一番望ましいのではないかというふうな考え方を持ってございます。 そのほかについては、できれば今週中にはほぼ固めてまいりたいと思いますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。(発言する者あり)予算についても、当然ながら事業費が変わります。そういった部分は、最終的に整理させていただきたいと思っておりますので、その辺も御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) 分かりました。相手もあることですので、ここで答弁できないこともあろうと思います。何せ、いい事業ですから、いい落としどころを見つけて、しっかり進めていただきたいと思います。 そうしましたら、次の質問に進めたいと思います。 新型コロナウイルス発生時の対応と情報発信。 新型コロナウイルス感染症のクラスターが、倶知安厚生病院で発生いたしましたが、関係者の方々の迅速な対応のおかげで、感染は最小限に食い止められました。14日に収束されたという報告も受けております。 リゾート地を擁する倶知安町は、人口とほぼ同数の宿泊者を迎え入れることが可能です。今年は、新型コロナの影響で大幅な観光客減が確実となっていますが、年末年始は、ほぼ満室の状態となっている状況と聞いています。 北海道と連携して対策を推進していかなければならない中、町民や事業者は、感染症対策の徹底を行いながら、経済活動を続けていかなければなりません。 以下について、町長にお伺いします。 1点目、北海道後志総合振興局と倶知安町、また町内の医療機関の間での情報共有はどのように行っていますか。 2点目、庁舎内での新型コロナウイルス対応部署は、総務課の危機管理室と聞いています。倶知安厚生病院でのクラスター発生時はどのような対応を取りましたか。また、3者間でどのような対応をされましたか。 3点目、感染者が発生した場合において、現状把握できない中で、うわさが広がることでの混乱が予想されます。人権を保護しながら、的確で迅速な情報の発信が必要と考えます。感染者の概要をホームページに掲載している自治体もありますが、町長の見解をお伺いします。 昨日、実は議会が延会したということで、これを今、町側に聞いていますけれども、議会のほうも襟を正して対応していかなければいけないと思いながら質問しますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、田中議員からの新型コロナウイルス感染症発生時の対応と情報発信についての御質問にお答えいたします。 ①の北海道後志総合振興局と倶知安町、町内の医療機関では、情報共有をどのように行っているのかについてでございます。 まず、後志総合振興局を含めた北海道との情報共有は、道の対策本部会議の決定事項などについて、本庁からの直接、あるいは振興局を経由して、逐一危機管理室に配信されることになっております。 これらをもって、各課、役場の中での各課に伝達いたしまして、その中で、町内関係団体、事業者の皆さんに周知が必要なものは所管する課から提供をさせていただいているところでございます。 また、必要により首長参加のテレビ会議が北海道主催で行われ、この場を活用して情報共有を図っているほか、振興局とも必要の都度電話等により連絡を取り合っているところであります。 患者の発生状況の情報については、北海道でのホームページでの公表を原則といたしておりますけれども、その中で不安な点、あるいは疑問点などがあれば、随時確認しているところでございます。 次に、町内医療機関との情報共有についてでありますが、特に取決めはないところでありますが、今回の倶知安厚生病院での事例では、11月29日に同院のホームページを確認した後、必要な連絡は取り合ってきたところでございます。また、同院から29日以降、状況が変わるたびにファクス等により情報提供をいただいているところでございます。 ②の庁舎内での新型コロナウイルス対応部署は総務課の危機管理室と聞いている。倶知安厚生病院でのクラスター発生時はどのような対応を取ったのか。また、3者間ではどのような対応をしたのかについてでございます。 定例会初日の行政報告でも述べさせていただきましたが、11月29日午前、厚生病院ホームページにおいて、また前日28日に一般病棟入院中の患者複数名と職員1名に新型コロナウイルス感染者が確認された旨の公表があったとの情報が私に入りました。 厚生病院は、地域医療の基幹病院であり、町への影響が大きいことから、速やかな対応が必要と判断し、副本部長である副町長に関係部局の職員を招集するよう指示したところでございます。 同日13時に、私と2名の副本部長、統括監、そして総務対策部、保健衛生対策部、教育対策部、これは対策本部の名称ですけれども、そこの担当課長及び主幹等が参集し、厚生病院と連絡を取り、状況を確認しつつ、その対応について協議を行い、町民には、うわさやデマに惑わされず正しい情報に基づき行動していただくこと、また、不当な偏見や誹謗中傷がないよう思いやりを持った行動をお願いすること、そして、引き続き感染リスクを回避する行動を徹底していただくことについて情報発信が必要と判断いたしまして、すぐ町のホームページに町民へのメッセージ及び厚生病院のホームページに今後の診療体制などの情報が逐次更新されておりますので、そのことについて速やかに掲載したところでございます。 翌30日朝、町の対策本部会議を開催いたしまして、職員との情報を共有するとともに、町民からの各種問合せに対する対応の仕方についての確認をいたしたところでございます。 なお、後志総合振興局の担当部署である倶知安保健所については、町との直接のやりとりはありませんでしたけれども、厚生病院での対策会議への参加、感染患者の疫学調査やPCR検査の支援について承知しているところでございます。 いずれにいたしましても、今後も3者の連携をしっかりと取って対応してまいりたいと思います。 最後に、感染者が発生した場合において、現状を把握できない中でうわさが広がることで混乱が予想されます。人権保護しながら的確な迅速な情報の発信が必要と考える。感染者の概要をホームページに掲載することについての御質問でございますが、これにつきましては、後志総合振興局からの通知を踏まえますと、感染者の報道発表につきましては、北海道が行うこととなってございます。 なお、保健所を持たない町村、倶知安町のような町が独自に発表する場合は、一つには感染症法の法律の趣旨を踏まえて個人のプライバシーに十分留意すること、二つ目には患者本人が同意した公表内容を十分踏まえること、三点目には町村名を公表することによるメリット、デメリットを十分比較検討すること、四点目には公表のタイミングや内容については事前に北海道いわゆる保健所との調整をすること等々に留意する必要があるといった関連の通知をいただいているところでございます。 情報発信に当たっては、感染者に対してもそうですし、医療従事者、そしてその家族などへの偏見や誹謗中傷がないように、冷静で思いやりを持った行動と感染リスクを回避する、そういった行動の徹底をお伝えしてまいりたいと思います。 いずれにいたしましても、感染にどう対処するのかという部分は、北海道との連携というものが最も重要だというふうに思っております。 その根底にあるのは、やはりどういったことかといいますと、振興局、保健所、そして倶知安町が共有している点、それというのは大きく二つあろうと思います。 一つ目は、やはり住民の命を守るのだということ。それと二つ目には、感染恐怖によるパニックが起きないように、起きたときにはちゃんとしっかりと沈めるような努力、また蔓延防止に向けた冷静な対応といったことに尽きるのかなと思います。 こうした中で、どういった情報の伝え方が適切なのかということを逐一確認しながら、これからも対応してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) それでは、再質問のほうをさせていただきます。 まず、今回のクラスター発生は、本当に収束して、すばらしい対応だったなというふうに思います。本当に関係者の皆さんには、御礼の言葉を申し上げたいというふうに思います。 旭川は大変なことになっているので、ああいった状況を見ていると、本当によかったなと。倶知安はよく抑えたなと思っています。 その中で、やっぱり全道でそういった感染拡大が広がっている中で、倶知安でもクラスターという状況が出たときに、町民の皆さんは相当不安に感じていらっしゃいました。やっぱり皆さんはいろいろ情報を集めようとするのですけれども、なかなかその情報がうまく伝わってこないというところでのストレスもあったようです。 私も、ホームページ等はもちろん確認したのですけれども、例えば5名の患者さんと1名の職員の方が陽性だったということですけれども、その後、全職員と入院患者の方もすべからくPCR検査をやって全員陰性だったと。そういったどんどんプラスの情報も発信していくというところがちょっと弱かったのかなというふうにも思うのですよ。 ホームページで、先ほどもありましたけれども、クラスターになったことをまず倶知安町も厚生病院のホームページで知ったというふうに答弁されました。その後、連絡を取って対応していったということなのですけれども、そこに保健所は直接関与していなかったという今御答弁でしたよね。ここはやっぱりスピード感を持ってしっかりと情報を出していくという体制が、必要なのではないかなというふうに感じているのです。 私が3点目に書いていますけれども、ホームページに掲載している自治体があって、ここで例に出したいのが、市なのですけれども、町村ではないので、保健所を管轄している自治体になるのですけれども大阪の寝屋川市というところがあります。ここも、もちろん人権等に非常に配慮しながら、ただ情報だけはしっかりと毎日発信しているということで、ホームページに報告されています。 今、この市内では500症例ぐらいが発生していまして、1例目からずっと積み上げで報告が載っています。例えば、令和2年12月何日、年代は何十代、性別、また症状は軽症、無症状、備考の欄に職業、飲食店業ですとか、あとは同居の家族あり、というところまでは載せています。 この状況に合わせまして、それに関する情報というのをもう1枚違うページで紹介しているのですね。市内の何例目の80代の女性は症状は軽症です。昨日、速報としてお知らせした者はどこどこ病院の入院患者ですと、多数の感染者が確認された病院全ての入院患者、従業員の検査を昨日までに実施しておりますですとか、こういった細かいフォローアップも併せて載せていっているのです。 こういった形の情報発信はここでもできないのかなというふうに考えている方も結構いらっしゃいましたので、町でここまで対応できるかできないか、そこを町長に確認させていただきたいなというふうに思います。 あと、クラスター発生時の保健所との直接の連絡がなかったというところをもう一回確認したいのですけれども、これは僕の聞き間違いですかね。もしこれがなかったら、3者の連携がやっぱりなかなかうまく取れていないのではないかなというふうな印象なのですけれども、そこを1点確認させてください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) まず、1点目の御質問でございました。 細かな情報、寝屋川市は市役所なので、御存じのとおり保健所を持っているといったことで、保健所を持つということはやはり物すごく大きいですよね。こういった経験を積むと、実際に感染者というか陽性反応が出た方とのやり取りというのは、結局は保健師を中心として保健所のお仕事としてやられて、きめ細かくそれを分析し、追跡し、どういった方々が濃厚接触者となり得るかということを一つずつ追跡していく作業というのがございます。 そういった組織、機関を持っていない町にとっては、全くなすすべがないのかなというふうに思っているところでございます。ですから、限られた情報の中で対応するしかないのかな。先ほど答弁したような考え方、基準の整理をもって、公表するにも当たるのが適切なことだろうというふうに思っております。 いずれにいたしましても、たとえ、そういったことで細かい情報が発信できなくても、いかにして町民の方々に冷静な対応をしていただくように働きかけるか、不安を取り除くことができるのか、そういったことが大変重要なことだというふうに思っております。 それと、2点目の保健所とのやりとりがなかったというのは、ちょっと表現がまずかったのかもわかりませんが、今回の病院の中でどういうふうにして対応するのかという保健所と厚生病院とのやりとりは当然やっております。ですけれども、細かな内容については、その中に町が入ってということはしていなかったということで、御理解をいただきたいというふうに思っております。単にそういうことでございますのでよろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) 今御答弁の中で、町と保健所の連携がすごい希薄なのかなというのがだんだんちょっと見えてきました。 今、町長おっしゃっていた保健所の業務は、もちろん北海道のほうで担当するものですから、町では関与しませんが、ただ、そこときちんとうまく連携を取って、きめ細かな情報を発信しながら、町民の不安を取り除いていくということは、私は十分可能だと思うのですね。もちろん町の責任範囲外のところは、そちらに担当してもらうのは、当然のお話だと思うのです。 ただ、保健所と倶知安町の両者間はもっともっと連携を取らないと、私はいつまでも町民が不安を抱えるような、そういった形のまんまこのまま進んでしまうのかなと思うので、ぜひ、もっともっと保健所との連携を強めて、こういった細かな情報発信に取り組んでいただきたいと思いますが、最後にその1点、町長の見解をもう一度お伺いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 再々答弁でございます。 保健所、すなわち後志総合振興局長が一番トップでございますので、そことのやり取りとりというのは、答弁の仕方で物すごく誤解を生んでるかもわかりませんが、しっかりとその辺は連携を取ってきました。今でもしているところでございます。 今後についても、そういった状況把握というものは共有させていただきたいというふうに思っておりますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) ありがとうございます。今後改善されることを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 では最後です。 3点目、在来の存廃と新駅周辺整備について、町長と教育長のほうに御質問させいただきます。 北海道新幹線平行在来線対策協議会の後志ブロックが8月に開催されました。沿線自治体のそれぞれの首長が、各々の立場で意見を出し合われたが、倶知安町長からは明確ではなかったものの、高速道路も視野に在来線は廃止し、路線バス中心の地域交通網を構築という立場とも受け取れる内容と伝えられています。 新駅、新駅周辺整備は、新しい倶知安町をつくる二度とないチャンスで、将来世代にとっても非常に重要な事業を行っている本当に真っ最中です。 町長の発言に同意致しますが、改めて以下を伺います。 在来線存続の場合、将来人口を見据えた利用率の推移などから運行赤字補填、設備維持経費などの倶知安町に求められる負担額の見込みをお伺いします。 2点目、在来線を廃止してバス転換した場合、その概算費用や想定される諸課題を町長に伺います。 3点目、新駅、新駅周辺整備、駅前広場整備の基本計画や都市計画の見直しと並行して、景観検討部会などが進められています。これらの動きをどうリンクさせ、町民からの声を具体化していくのか、町長に伺います。 4点目、駅周辺の再開発については、旭ケ丘公園を含めた周辺公共施設などを含めた計画も必要と考えています。道路改良に合わせ、周辺公共施設の見直しや再整備も併せて議論していくべきと考えますが、こちらは町長と教育長に見解をお伺いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、田中議員からの在来線の存廃と新駅周辺整備についての御質問でございました。 まず、1問目の在来線存続の場合における本町に求められる負担額の見込みについてでございます。 本年8月に開催されました北海道新幹線並行在来線対策協議会の後志ブロック会議におきまして、JR北海道から函館線、長万部・小樽間についての状況についての説明がございました。 平成30年度の収支状況としては、収入が4億3,000万円、費用が27億9,000万円で、赤字額が23億6,000万円ということでございます。 損失の規模は、平成29年度、平成28年度と過去の年度においても大きく変わっていない状況であるとのことでございました。 また、今後20年間で運営赤字とは別に、橋梁ですとかトンネルですとか、そういった土木構造物の大規模修繕、更新費用として約64億円を見積もっているとのことでございました。 したがいまして、在来線存続の場合は、これらの費用を北海道と沿線自治体が協議して負担割合を決めることになると思われますが、区間ごとに負担額の見込みにつきましては、今年度、協議会において実施している旅客需要調査で利用の実態を把握し、これを基に第三セクター鉄道やバス転換に係る客観的な需要、収支の予測などを行うこととしておりますので、今時点ではなかなか数字的な目安というものをお示しすることができませんので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、2問目の在来線を廃止してバス転換した場合の概算費用や想定される諸課題についてでございます。 まず、バス転換をした場合の概算費用につきましては、先ほどお答えしたとおり、今年度、協議会において実施している旅客需要調査で利用の実態を把握し、収支の予測を行うこととしております。 また、バスに転換した場合に想定される諸課題といたしましては、バスは短距離でも停留所を目的地ごとに設置することができますので、病院前ですとか学校前ですとか駅前など、運行ルートの設定次第で目的地の近くまで行くことができるといったメリットがございます。 その一方で、定時性や安全性、大量輸送といった鉄道本来の持っている利点というものがカバーできるか。また、バス会社が現在もなお運転手不足ということで大変苦しんでいる中で、こうしたことがスムーズに転換できるのかなどの課題が想定されますが、今年度、協議会において実施している調査等をしっかりと整理を行うこととしておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、3問目の新駅、新駅周辺整備、駅前広場整備の基本計画や都市計画の見直しと並行して検討を行っている景観検討部会などとリンクさせ、町民からの声を具体化していくのかについてでございます。 本町では、本年6月に倶知安町景観計画・緑の基本計画検討会議及び景観の検討部会を設置し、景観計画策定に向けた取組を進めるとともに、8月に北海道新幹線倶知安駅駅舎デザインコンセプト検討委員会を設置し、来年度、鉄道・運輸機構に要望することを予定している新幹線倶知安駅のデザインコンセプトについて検討を鋭意進めているところでございます。 こうした本町の北海道新幹線開業に向けたまちづくりの検討を進めるに当たっては、町内の各種団体から推薦を受けた方を中心として委員に就任いただき、また、駅舎デザインコンセプト検討委員会と市街地景観検討部会の委員を兼ねていただくことで、新幹線駅舎、駅前広場と市街地の景観、これらを併せて検討していただいているところでございます。 また、各検討委員会で検討を進めるに当たっては、駅舎と景観のアンケートをそれぞれ実施し、町民の皆様からの声をお聞きしながら検討を進めているところでございます。 こうした取組のほか、駅前の商業施設において、10月31日から11月1日の2日間でございましたけれども、開かれたイベントにまちづくり新幹線課の職員が参加し、「新幹線がやってくる~みんなでつくる「まちのかお」と題したトークイベントを行い、参加した町民の皆様に景観や新幹線、まちづくりに関する意見を壁一面に張り出した市街地の航空写真に書き込んでもらうなど、町民の皆様の生の声をお聞きする取組も行っているところでございます。 いずれにいたしましても、新幹線駅周辺等市街地の景観ルールづくりをリンクさせながら、具体化できるよう検討を進めているところでございます。 最後に、4番目の駅周辺の再開発については、旭ケ公園を含めた周辺公共施設などを含めた計画も必要であり、道路改良に合わせて周辺公共施設の見直しや再整備も併せて議論していくべきについての御質問でございます。 本町では、駅前広場や駅周辺施設の整備に向けた具体的な検討、駅舎のデザインコンセプト委員会において進めており、駅前広場や駅周辺施設に必要と考えられる機能や規模の検討、駅前広場レイアウトの検討を行うなど、駅周辺施設の整備に向けた検討を行っているところでございます。 現在、駅周辺には、駅周辺といってもどこまで広げるかということもあるのですけれども、旭ケ丘公園や運動施設もあることから、連動した整備も大変重要であると考えているところでございます。 その中で、まずは、新幹線駅の開業2030年に向けて、町民の方々が親しんでいただける、本当によかったと誇りに思えるような、にぎわいあふれる駅と駅前整備に向け、現実的な財政負担なども考慮しながら、あらゆる知恵を絞り、これからの限られた時間の中で検討を進めてまいりますので、御理解のほどお願いいたしたいと思います。 長くなりましたが、以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 田中議員の四つ目の御質問、駅周辺の再開発の在り方について、教育委員会としての立場からお答えいたします。 駅周辺には、総合体育館をはじめ、町営プールや野球場、パークゴルフ場などの運動施設がございますが、どの施設におきましても、建設年から数十年が経過しておりますために整備が必要な状況となっており、毎年修繕や工事などで随時対応しているところでございます。 駅周辺施設の整備につきましては、教育委員会といたしましても非常に重要な事業であり、施設整備のチャンスでもあると捉えているところでございます。 したがいまして、町長答弁にもございますように、駅と駅に近い周辺施設整備の進捗状況を踏まえた上で、教育委員会所管施設の整備につきましても、使い勝手がよく、町民の皆さんに親しんでいただける、誇りに思えるような、にぎわいあふれる施設となりますよう、町長部局と十分協議しながら取り組んでまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) ありがとうございました。 では、再質問させていただきますが、一昨日も作井議員のほうに今後のこういった新幹線に伴う質問がたくさんございましたので、そこと重複しているところは多かったのかなと思いますが、そのときに答弁されいたのが、今後の例えば在来線の存廃、この協議会の中では2023年の合意形成に向けてスピード感を持って進めるというお話をされていましたが、私は、この協議会の概要の中身を見ますと、やはりそれでも遅い、もっと早くするべきだというような意見があったように見受けます。 現状としては、上下分離して、今の在来線を第三セクターなりで存続していく場合の判断根拠がまだないというところで先送りになっているような形でしたが、やっぱり山線と言われるところは、バス転換というところを現実的に見据えて進めていくべきではないかというような意見が多かったのではないかなというふうに私は見ました。 今、長万部から小樽間の赤字が年間24億円と、そのほかに整備費用が今後60億円以上かかるということですけれども、長万部・小樽間にある自治体というのは九つなのですよね。その中で24億円をどうやってやっていくかという考え方と、もっと細分化して考えていくというやり方もあるのかもしれませんが、例えば、私が見たデータでいきますと、1日平均の乗車数とかというのを見ながら、ここの部分はこういう対応するのだ、ここの部分は残したらどうなのだろうというところがあるから、余市までは鉄路を残したほうがいいのかも、だけれども、それ以外はバスではないかという議論になっていたと思うのですよ。この種の質問は何回も出ているので、どうしてもそこまで突っ込んだ答弁を最初からしていただきたいなというふうに思うのですね。 今後、倶知安としては、最初述べたように、町長は、恐らく腹の中では、本音としては、もう存続は難しいんだと。今すごいかわいい目をされましたけれども、やっぱりバスという現実的なものに向かってやっていかなければいけないのだというようなことを考えていらっしゃると思います。 結論は、倶知安だけでは出ないとしても、そういう腹を持つのであれば、やっぱりそういったところはしっかり取り組んでいただきたいのですよ。 例えばバス転換したときに、バスの運転手の確保とかと言っていますけれども、こういった路線はバスで走らすと思うなら、もうバス会社としっかり今から協議するべきではないですかね。 今回もスキーのバス事業ありましたけれども、そういった生活路線なんかをきちんと公共のインフラという意識を持ちながら、やっぱりバス会社は苦しい中運営されていると思うのですよ。 さあ、新幹線の駅こういうふうにすることに決まりました。やっぱり在来は残せないから相談に行きましょうではなくて、早い段階から将来見据えて、バス会社なんかとは今からしっかりと協議を進めるべきだと思いますので、そこについての認識をまず1点、確認させてください。 あと、今、都市計画の見直しですとか、いろいろ推し進めながらやっていらっしゃるということで、検討部会もそうなのですけれども、例えば駅の機能でいろんな機能を考えられている中に、やっぱり重要なのはバスターミナル機能がすごい重要でないかなと思っています。 私が前に見た計画の図面では、バスターミナルというのは、入って出てという流れていくような形にならないと、例えば止めたところからバックしてそこから出すとかという取付けになっていれば、全く使い勝手が悪いのではないかなと思うのですね。 どうしてもスペース的なものもあるのかもしれませんけれども、そういったところもしっかりと活用できるようないい計画にしなければいけないと思うので、そこについても、バス会社の意見なんかも取り入れるべきだと思うのですけれども、今協議会の中にバス会社というのは入っていましたか。そういった御意見聞きながら進めていらっしゃるかどうかをちょっと確認したいなと思います。 あと、最後、教育長からもいただきましたけれども、例えば体育館ですとか、前回もあったプールもそうなのですけれども、ああいった駅の周りにある教育施設ですよね。こういったものをどうやって新幹線開通時に活用しているのかというのは、やっぱりセットになって考えないといけないのではないかなと思います。 特に、今、旭ケ丘のほうからメルヘン通りを通ってぐっと行くあの道路も、新幹線の工事等に伴って、あそこも道路拡幅しようかという話もあるのですから、そうですよね、ありましたよね。そういった道路拡幅なんかにも合わせて、やっぱりきちんと町もその周辺のものをどうするかというのは考えていかなければいけないと思うのですね。 もちろん予算あっての話だと思うのですが、計画はきっちりやっていくと。そういう中で希望を伝えていくなり何なりしながらやらないと、何かあったときに、直すためとかマイナスのほうでお金使ってしまうことではなくて、もっと未来を見据えたところで計画を立てるべきだと思うのですね。そこももう1点確認させてください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 田中議員から3点でよろしかったですか。 まず1点目についてです。本当に様々な部分で、存廃を決定するまでの経過というものは大変重要でございます。倶知安町の住民だけのことを考えて物事を発信できるわけでもございませんし、それで決まるわけでもございません。もちろん北海道民、そして、ここを訪れる道内外からの方々にも大きく影響することでございます。ですから、なおさらのこと、こういったかなり神経質なところというのは十分あり得ると思います。 しかしながら、今回、田中議員からの御質問で答弁つくったように、バスの運転手は今日的な課題というか、かなり中長期的な課題としてなっておりますけれども、そういった体制というものも様々な部分で、もう既に検討していて、なかなかそこから脱し切れていないというのも現状でございますので、当然これから存廃、もし仮にバス転換した場合には、そういった部分も十分バス会社と連携して、理解を含めた中で対応策というか、こういった形であれば何とかいきますよねというのが当然ながらセットになって考えていかなければならないこととして、含めて考えていきたいと思います。 そういった部分については、協議会、北海道にもいろいろとお話をさせていただきながら、今後の調査確認ということで対応してまいりたいなというふうに思っております。ありがとうございました。 それと、2点目でございます。 これについては、これも議員御指摘のとおり、新幹線駅でかなり重要な位置を占めると思います。新幹線を降りて、それからの利用者がどうやっていくかという部分では、バスの機能、バスターミナル機能というものは、公的結節点としての役割の位置づけの中で大変重要だと思っておりますので、円滑なレイアウトといった形ができるようにしていきたいと思います。 協議について、バス会社は協議会の中に入っていないのか、その辺は担当者に答えさせていただきますが、この案件の新幹線駅に関しましては、もう古くから検討しております。そういった部分で、各バス会社とのこれに関わるところでのやり取りというのはしていると思いますので、そういった部分で対応しているのかなというふうに思っております。 あと、公園について、教育長にも聞いているところでございますが、当然ながら未来を見据えた中で旭ケ丘公園の在り方というものも当然考えていく必要があると思います。 しかしながら、現実的な話をすると、もう思いっ切り暗くなってしまうのですけれども、実際2030年の開業に向けての役場組織としての仕事量というのは、大変厳しい現実がございます。 何とか今、私は大変危機感を覚えている中で、しかも景観を抱えながら、将来にわたって大変重要な今でございます。新幹線駅周辺について取り組むことというのは、思いっ切りこれから町全体の景観を考えていくのをセットでやっていく、これをしっかりとこなしていくというのも大変重要な時期でございます。時間と闘っているのが、今の現状の倶知安町の組織体制だということも含めて、考えていきたいと思っております。 ただ、いずれにしましても、本当に未来を見据えた中で、そういった構想、考え方というのは持つべきなのかな。仮に立派なペーパーというか計画書として成り立たないにしても、そういった発想というのをしっかり念頭にしながら、これから進めていく必要があるだろうというふうに考えております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) まちづくり新幹線課参事。 ◎まちづくり新幹線課参事(清水英夫君) 田中議員からの再質問についてでございますが、今年度、検討委員会におきまして具体的な駅前広場の検討を行っているところでございます。 本年度内にはレイアウトを在来線が存続となったとき、あるいは廃止となったとき、2案程度固めていきたいと考えているところでございます。 また、検討委員会の委員として、バス会社のほうは含まれてはおりませんが、当然検討の過程でバス会社とも協議を行い、意見を取り入れながら駅前広場のレイアウトを検討していきたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) それでは、再質問に御答弁させていただきます。 教育長という行政に入ります前、校長でありましたときには、やはり教育に対して関連する部分にたくさんの夢を持っておりました。何とか行政に入って、それを一つでも二つでも実現させていきたいなという思いは今でも持っているところでございます。 ただ、やはりここに入って改めて思いますのは、お金がなければ何もできないなというところなのですね。予算の裏づけがあってこその施策だということを、改めて痛いほど身に染みて今感じているところでございます。 とはいえ、新たなものをつくっていくということの意識、それはもう常に持ち続けていなければなりませんし、物がどういうものであれ、それがより効率的に活用できるような、例えば町民の皆様にとって、あるいは児童生徒にとって、よりよいものになっていくような対応を常に心がけていく必要はあろうかなというふうに思っております。 そうしましたときに、施設の維持管理というところが、これからますます重要になってくるのかな。やはり、特に大昔はそうですけれど、建てた後のメンテということを十分考えないままに建てたことによって、大変苦しい思いをされている町村もたくさんあるように伺っております。 ですから、そういう部分については、十分意識しながら10年後、20年後、あるいは50年後を見据えて、これからの施策をしっかりと教育委員会としての施策を進めていきたいなというふうに思っているところでございますので、御理解くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 田中義人君。 ◆12番(田中義人君) ありがとうございます。 時間がオーバーしているので、最後に、今協議会の中で、在来線を残す場合、残さない場合の2案の計画をつくっていくという中だったのですけれども、その中にバス会社が協議会に入っていらっしゃらないということで、バスターミナルは非常に重要なものだという認識を持ちながらも、そこに入っていないというのは、ちょっとどうなのかなと。 今後進める中で、しっかりとバス会社からヒアリングを行いながらやっていかないと、つくったはいいけれども、また、バスの取り回し悪いだとか、スペースが足りないだとか、そんなことになってしまったら、もう目も当てられないので、在来線の存廃には関わらずに、こういったバスのターミナルのスペースは十分に設けなければいけないのは確実ですから、そこはしっかり進めていただきたいと思います。 最後、こちらは私からのお願いになりまして、答弁は必要ないですので、しっかりと進めていただいて御報告をいただければと思います。 以上です。ありがとうございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、田中義人君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩します。 再開は、13時30分といたします。     午後0時05分 休憩-----------------------------------     午後1時32分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 佐藤英俊君の発言を許します。 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) 質問通告に従いまして、1件の質問を町長にお願いいたします。 件名としましては、記載のあるとおり、町民から寄せられる声、この声という範囲なのですけれども、いろいろあります。これは質問の中で申し上げさせていただきますけれども、対応についてということで質問をいたします。 役場職員は、日々の業務において、町民からの問合せ、要望、依頼など多岐にわたる対応で業務を処理していることと思います。 本年10月、清掃センターに資源ごみを搬入した際、本町が業務委託している企業職員の方に資源ごみに関していろいろとお話を伺っておりました。 その中で、職員の方からこういうお話をいただきました。「毎日、外国の方もたくさん搬入に来られます。日本語の表記だけではなく、英語の表記もしていただけませんかと依頼していますが、3年経過しても何の回答もありません。何度かお願いしていますが、もう諦めています」とおっしゃいます。 資源ごみ倉庫内掲示物は4枚、屋外カーゴには3枚、空き瓶・缶の建物には3枚の枚数であり、倉庫内分においては、A4またはA3程度の大きさのもので印刷後ラミネート加工してもすぐに掲示できる内容のものです。 よりよい改善がこのように提案されても、生かすことなく放置することは、町民の不利益に直結する問題と考えることから、町長に以下の点をお伺いいたします。 1、本町は、委託契約先において掲示物等の作成は、本町または委託先のどちらが実施すべきものとしているのか。 2、委託契約に明記されているのか。その内容をですね。細かいことはいいのですけれども、どういう内容が主に契約書の中に記載されているかということで御理解ください。 3、委託先企業の場合、これは作成という意味です。本町の作成ではなくて、委託先のほうで作成する旨をなぜ相手にその時点で伝えないのか。その理由を私は知りたい。また本町で作成すべきものであるならば、作成しない理由を教えていただきたい。 4、本町職員のそういった教育・研修の有無、これは定期的に行っているのか不定期なのか。この点について、分かる範囲でお示しください。 5、本年度実施した、町長自身が地域に出向き直接町民と向き合う「まちトーク」とは別に、日常においても積極的に町民からの声を聞かせてもらう新しい制度、あるいはそういった部なり係といったものは、町長はお考えはないのか。 以上、お尋ねします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、佐藤議員からの町民から寄せられる声への対応についての御質問にお答えいたします。 まず、御指摘の資源リサイクルセンターの掲示物の英語表記への対応につきましては、先日、本町担当課にて英語表記した掲示板を作成し、対応を完了してございます。 対応が大変遅れましたことにつきましては、深くおわび申し上げたいと思います。 さて、一つ目の本町は委託契約先における掲示物等の作成は、本町または委託先のどちらかが実施すべきとしているのかについてでございますが、一般的に公共における業務を委託する目的といたしましては、効率的・効果的な事務事業の執行と町民サービスの向上が挙げられており、実際の業務の発注に当たりましては、民間の経営ノウハウの導入、サービス向上、財政の健全化、これらの視点を考慮委託すべき業務の内容が構成されているところであります。 また、業務の実施に当たりましては、発注者、受託者双方が理解を深めつつ、双方の合意をもって取り進めることとなっております。 御質問の掲示物等の作成につきましては、受託者の課題把握能力、発注者である本町担当課の専門性を併せて、効率的かつ効果的な問題解決に向けて速やかに協議を行い、双方同意の下、実施することが望ましい事案であったと承知しているところでございます。 二つ目の委託契約に明記されているかでございますが、業務の実施において事項の詳細が多岐にわたって示す必要がある契約につきましては、別に業務仕様書を用意いたしまして、これに従って業務を実施することとしております。 仕様書にない事項については、発注者、受託者が協議して定めることを契約に規定しているほか、仕様書内についても必要な協議事項を定めております。 御質問の掲示物の作成につきましては、今回、仕様書に特に明確に規定しておらず、発注者と受注者が協議して定められるべきものと認識しているところでございます。 三つ目の委託先企業の場合、本町の作成ではなく、委託先での作成の旨である点を相手に伝えない理由、また本町で作成すべきものであるならば、作成しない理由でございますが、御質問の掲示物の作成については、施設利用者の利便性向上に資する事項であり、改善すべき課題をしっかり把握している受託者と英訳能力などの専門性を有している発注者が、利便性や経費の節減効果を鑑みながらしっかりと協議を行って課題解決を行うべきでしたが、受託者から業務改善に係る提案等により協議の申出があったものの、解決の方策を決定せずに協議が未了のまま現在に至り、結果として課題を放置した状態となっておりました。 協議が完了できなかった原因は、発注者、受注者とのコミュニケーションの不足であったと認識しており、この点は大いに町も反省し、改善を進めてまいりたいと考えております。 4点目の職員教育・研修の有無でございますが、契約に関します事務については、不定期ではありますが、内部研修を進めているほか、関係機関が実施されております外部研修への参加を進めております。 また、仕様書を作成する専門的な知識習得に関しましても、各関係機関が実施している研修会等への積極的な参加を取り進めているところであります。 先ほど申し述べましたコミュニケーションの向上、改善に係る研修についても、多様なカリキュラムが関係機関において実施されておりますことから、職員の積極的な参加を取り進めて能力の向上を図ってまいりたいと考えております。 五つ目の本年実施した町長自身が地域に出向き、直接町民と向き合う、また、まちトークとは別に、日常においても積極的に町民からの声を聞かせてもらう新制度の考えはないかの御質問でございます。 本町では、町民からの声を聞く取組として、町長が直接意見・要望・提案などを聞く場として「町長室の日」を月に一度設定しているほか、町への意見などを広く収集する「町民の声ご意見ポスト」の設置や団体等の要請に応じ、随時、町長及び職員が地域に出向き、要望の聴取や意見交換を行う「出張まちづくり懇談会」の実施などがあり、日常業務においてもメールやSNSを通じ届けられる意見や問合せに対応をしているところでございます。 なお、昨年より名称を改め実施した「まちトーク」には、今年度は過去5年間で最も多い160名の町民の方々に参加いただきました。 これら広聴活動は、町民の声を町政の推進や事務事業の改善に生かすことを目的に実施しており、本町が協働によるまちづくりを進める上で重要な取組であることから、これらの機会を十分に活用していただけるよう、さらなる周知に努めてまいります。 また、こうした取組以外にも、町長の公務として、町内会等への集まりなどへ出向くことが多く、職員においても、日常業務の中で、多様な立場の町民に接することでありますので、様々な機会に町民から聞く声に真摯に耳を傾け、町として町民一人一人にしっかりと向き合っていきたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上が答弁でございますけれども、前半に申し述べました、今回の御指摘の資源リサイクルセンターでの意見というのは、本当に事例ということで、例示だろうというふうに受け止めております。しっかりとその辺、今回の答弁は、なるほど、答弁するのであればこういった答弁の仕方になるのだなということで、我ながらここで答弁していてもなかなかすごいなというふうに思っております。しかし、この件に関しましては、それ以前の問題だろうというふうに認識してございます。 そういったことを、本当に気づくことというか、町として何のためにそれを委託してやっているのかということをしっかり押さえているのであれば、こういったことはあり得ないでしょうし、気づかなくても、そういった声を聞いているのであれば、それを素直に実際どうなのだろうと、それを振り返って自分たちで今こういったことをやらなければいけないというのは当たり前の普通の通常の業務だと思っています。 ですから、そういったことをしっかりともう一度改めて、私も含め、職員みんなで共有しながら、今後の業務に向き合ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします ○議長(盛多勝美君) 佐藤英俊君。 ◆8番(佐藤英俊君) 最後の町長の自身の心の内なるものを聞くと、再質問するのが非常に極悪のように聞こえてしまうのですけれども、そう言わずに、ちょっと再質問させてください。 なぜかというと、まさに町長が最後におっしゃってくれた、私の質問の意図するところを全て酌み取っていただいています。何かというと、そこなのですよ。 先ほど、お昼に出たときに、町長も一生懸命に車の雪を払っていました。みんな外に出たら雪を払いますよね、当たり前ですよね。雪は等しく、みんなの車に乗るのですよ。職員の皆さん、町民一人一人に等しくみんな同じように接してください、誠意を持って。 これが、何で3年間という話なのですか。都はるみさんの「アンコ椿」、あれは3日遅れですから。これは3年の熟成期間を経て、よりよいものができたというふうに私は解釈します、今回はね。 ただ、私が言うのは、相手を見ているということなのです。私は職員の方が聞いて、だんだん憤りとよりも怒りを覚えてきたのです、実は。町長なり、担当課の課長から、ちょっとこれ作っておいてくれと。掲示物、段ボール、紙、新聞、もろもろ作っておいてと言ったら、30分後にはできてきていますと。皆さん30分でつくれるでしょう。プリントアウトしてラミするのに。3年投げておく、それも何度言われても無視する。この姿勢を私は正したいのです。 今日を境に、いいですか。できること、できないことあるのです。当たり前です。予算のかかること、かからないこと、時間を要すること。皆さんのほうが詳しいですよ。 でもね、誠実性を持って相手に向き合ったら伝わりますから。できません、でも努力します、伝わりますから。それをしない、無視する、これは一番よくないです。どんな社会でも絶対許されないです。人間として恥ずべきことです。相手を見て、ぶん投げておく、こっちの人だったら、「はい、わかりましたすぐやります」。こんなみっともない話ないですよ。人によっては、私のように口の悪いのもいる。性格の悪いのもいる。根性の悪いのもいるのですよ。自己紹介しているわけではないですよ。何か言っていると、何か近くにいるなと思ったら、俺のことじゃないかと思うぐらい、いろんな人いるのです。 でも、そういう人たちと、仕事ですから、皆さん向き合うのは。ここにいるのは本当に本町職員の幹部の方ですから、一人一人の職員に、どうかきちんと指導してあげてください。新庁舎が来年になれば新しくなって、町民の目がやっぱり注がれますよ。新しい庁舎になったけれども何も変わっていない、役場に行くの嫌だという町民がいるのですよ、本当に。本当にいるのですよ。 そうではないでしょう。別に「こんにちは」と遊びに来いとは言わない。でもね、やっぱり門戸を広くして、親切に対応してあげる。来る方も遊びに来ているのではないのですよ。用事があってくるのですから。それは皆さんのお仕事ですよ。 実は、先ほど町長も言ったけれども、3年前、正直言って、聞いたときが文字町長でなくてよかったなと思った。前の町長のときかと思った。その方は、今は町長の部下だけれども、前は町長の同僚だった。 これから、今度は文字町長が、今つくり上げていこうとする町、住民に寄り添うことを仕事としたいと、町長当選後に道新のインタビューに応じた記事、この前、私はスクラップを整理していたら出てきたのですね。これは本当に、文字町長の人柄全てを表していますよ。寄り添う仕事。これを本当に新しい庁舎になっても、新しくなる前、今日から境として、町長の思いをどうか立派に引継ぎつくり上げていってください。 これについて、一つだけ再質問ということなので、先ほど議会で、謝罪しますということでしたが、これは私たちへの謝罪ではないですよ。相手方の委託先に3年間待たせた謝罪。これだけを既にしたのかしていないのか。もししていないのなら、ぜひしていただけるかどうかを質問とさせていただきます。これで再質問しませんから、これだけちょっとお答えください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの再質問、委託業者に対しての対応は、確認してございません。 いずれにいたしましても、この旨しっかりとお伝えしたいと思っておりますし、ただいま本当に佐藤議員からも御指摘ありました、これから笠原議員からの御質問の中でも出てきます私の公約の中で「聴く、伝える、対話する」という一つの大きなテーマがございます。これは町長の町長としての一つの目標だけではなくて、これはまさに、あれを書いたときには、みんなでやらなければ駄目だと。こういった姿勢で町政は運営していかなければいけないというところでのお誓いでの一つの柱でございます。 そうしたところなので、最初の一歩、聞くということがまずは第一歩なのだと思っているのです。ですから、そういったところをしっかりこれからも踏まえた中で、日常の行政を努めてまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) これにて、佐藤英俊君の一般質問を終わります。 小川不朽君の発言を許します。 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 2件の質問を町長にいたします。 まず1件目です。我が町に安心安全、日本一の水の供給をです。 我が町の水道事業において、今から66年前、1954年の通水以来、安心安全で日本一おいしい水として供給されています。その管路の総延長は141キロにも及びます。しかし、管路の老朽化などに伴う漏水量(無効水量)は、令和元年度は21.61%にも及び、今後さらに老朽管の占める割合は増えることが予想され、今後の水道事業経営は、新たな水道施設の拡張工事、これは山田地区の水量拡張事業とその財源の確保はもとより、既存の水道施設や管路の計画的な更新や維持が求められます。 既存の水道施設の管路の老朽化に対する実態認識と今後のその方策について町長に伺います。 なお、今年の6月議会において、同様の質問を作井議員がされていますが、私は、今年度策定の倶知安町水道ビジョン、水道事業ビジョン、倶知安町水道事業経営戦略に注目しての質問でありますので、私にも真摯な答弁を改めてお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、小川議員からの御質問でございました、我が町に安全安心、日本一の水の供給をにつきまして答弁させていただきます。 本町の水道事業は、昭和29年、1954年に、高砂湧水を水源として通水を開始したのが始まりで、今年で66年を迎えております。また、山田地区は、昭和49年に冷水川湧水を水源とし通水したのが始まりで、2期の拡張事業を経て、現在に至っております。 日本一の水、この由来は昭和39年に当時の倶知安駅の駅長がイメージアップのために駅のホームに、日本一の水、秀峰、蝦夷富士(羊蹄山)の深い部分から湧き出し夏冬温度差のない良質の水で、全国一のおいしさを誇っている。そういった文面の看板を立て、PRしたのが始まりと伝えられております。 本町の昨年度の有収率は、水道事業全体で75.62%となっており、地区別に分けますと、市街地区が70.57%、山田地区が95.52%となっております。全国平均値の89.92%と比較いたしますと、市街地区の有収率がかなり低い値となっております。 この市街地区の有収率が低い要因としては、昨年8月に漏水修理した配水管が長期間漏水箇所が特定されずに漏水していたことによるもののほか、まだ特定されていない漏水もあると考えております。 この漏水対策としましては、令和3年度、来年度より市街地区を中心に漏水調査業務を4年間ほどかけて実施する予定としております。 また、本町の水道管路の老朽化の状況といたしましては、法定耐用年数40年を超えた管路延長の割合を示す指標であります管路経年化率というものがございます。この率が令和元年度末で28.75%となっております。実際の延長で言いますと、全管路延長が159.44キロメートルのうち、45.84キロメートルが耐用年数とされる40年を超えている現状でございます。こちらも全国平均の管路経年化率17.8%と比較しても本町の率は高い値となっており、老朽化が進行している姿が分かるものでございます。 現在までの管路の更新状況といたしましては、主に富士見地区の石綿管更新を優先的に進めてきました。平成8年度から令和2年度の24年かけて、いよいよ今年で終了したところでございます。 今後の方策といたしましては、平成25年度に策定したアセットマネジメントに基づき、管路の更新サイクルを重要度により区分し、法定耐用年数40年の1.2倍の48年周期から1.6倍の64年周期の範囲まで延長することにより、更新費用の平準化を進めてまいります。 この方針に基づき、財源との均衡を図りつつ、重要度の高い管から優先的に耐震管へと更新してまいります。また、本町の配水池やポンプ場などの各水道施設につきましては、建築構造物と土木構造物の耐用年数、これは60年となっております。 今後10年間の水道事業ビジョン、あるいは経営戦略の計画期間、10年ですから、その中においては、耐用年数の60年を超える施設は該当ありませんけれども、付随する機械設備ですとか電気設備の耐用年数、これは15年だとか20年になっています。ですから、そういった短くなっておりますので、そうしたものについては、計画的に更新してまいりたいと考えております。 どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上答弁といたします。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 先ほど、町長からおいしい水についてお話しされましたけれども、私もちょっと余談になるのですけれども、我が町の水というのは、もともと赤く濁った鉄分が含まれた水で、飲料水には適さないということであって、まさに昭和29年、1954年11月から、先人の御苦労によって清らかな羊蹄山の水が飲料水として各家庭のほうに、町民に供給されることになったということなのですが、実は、私も66年たっていて、私の年齢とまさに同じくする歴史を持つ事業なのですけれども、私もちょうど倶知安駅のホームに子どもなりに通ったときに、日本一のおいしい水ということで、その看板に引かれて飲んで、うちの水道と同じだと思って感動して、それがすっかり刷り込まれて、倶知安の水は安心安全で日本一おいしい水だということが、実は刷り込まれて今日に至るのですけれども。 そういうことから考えて、我が町は本当に安心安全な水の供給ということで、これはまさに町内、町外にかけてしっかりアピールすべきまちづくりの一つの方策でもないのかなと。 実際に、どこだかのいろいろと、やっぱり倶知安の羊蹄山、ニセコ連峰に憧れている部分と上下水道の設備を2番目に上げているというアンケート調査がありますよね。都市計画マスタープランですか、その中に書いてありますから、もう一度そこのところを自覚し直してしっかりやっていけば、よろしいのかなというのが、まず余談ですけれども、このところの実はアピールであります。 しかし昨今の、先ほどの漏水化率の問題ですけれども、その数字を見たときに、まず一番の驚きというのは、漏水によって道路などの陥没であるとか、浸食、空洞化など、私たちの生活環境に悪影響を与えているのではないだろうかというのが、まず一つ目の驚きでした。 また断水、突発的事故につながるのではないかといった、そんな箇所はないのだろうかということも、実はそういう思いがありました。 ちょうど2週間ほど前に、近隣町村でも漏水事故があって、埋設10年ほどの水道管が亀裂によって漏水、断水があったという道新の新聞記事も見ましたし、まさにおとついは、水道管の漏水ではないとは思えるのですけれども、原因が地下水とは言われているのですけれども、一昨日には札幌の地下鉄の漏水で大混乱を起こしているという記事がありました。 またさらに、先ほど町長も言ったような実態もありましたし、さらには数年前にも、会社敷地内に本町の配水管の漏水によって、損害を賠償しなければならなかったという事故も起こってきています。 そんなことで、漏水二十数%が私たちの生活環境に悪影響を与えているのではないのかなというところが一番の心配事でありましたので、そのところの実態についての危機感について、まずお話をもう一回していただきたいなと思っているところです。 その次に感じたことというのは、漏水といえども、ただ漏れ、自然界からの恵みの資源、供給単価が低いからといっても、水道水として生み出されたコストもある水資源と考えたときの、ただ漏れを容認するとことについては、やはり容認すべきことではないと、このように考えているところで、教育的にも絶対あってはいけない部分であります。 それがゼロ%は難しくても、ゼロ%を目標に改修工事というのは、メンテナンスというのは、行われて当然ではないかなという気がしました。 それで、私は非常にお金関係には疎いので、単純に考えたときに、ちょっと計算したいと思うのですが、昨年1年間の漏水に思える老朽管の布設替え費用の距離、長さ、それと1キロ当たりどのぐらいの老朽管布設工事の費用がかかるのか。 そして、今後、計画されている山田地区の水量拡張工事に伴う管路の布設の長さをどの程度としているのか、ちょっとその辺のところを改めてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの小川議員の再質問の中で、ちょっと分からない部分は担当のほうから説明、報告させていただきますが、まず1点目、倶知安の水をアピールするべきだ、全くそのとおりでございます。 私も職員時代から、この辺は日本一の水、日本一の水というのは、言ったが勝ちで、何を基準に日本一なのかというところは当然ございますけれども、私も1歳からこの町に住んでいて、日本一の水だというふうに自信を持っているところです。ですから、どこへ行っても、学生時代にこの地を離れていても、倶知安の水は日本一の水なのだと言い張っていた者の1人です。 そして、実は答弁で申しましたとおり、国鉄倶知安駅があったときに、駅前に駅で設置していた水道施設を改修のために撤去しなければいけないといったときに、ちょうど開基100年のときに駅前の都市公園、駅前公園ができました。そのときに、そこの部分をどうするのだといったときに、ちょうど担当しておりました。それで何とか残していきたい。これは、町民に対してもそうですし、ここを訪れた人にもPRしていきたい、し続けるべきだ。というのは、先ほど小川議員がおっしゃったとおり、歴史があるのです。 過去をこういった取組で、本当にひどい水だったのにも関わらず、それを今は先人たちの力によって、ここまで日本一の水まで押し上げていったのだというのを継承していきたいということで、無理を言って看板をつけ、じゃが太くんの形にした水飲み場を無理してお願いしてつけていただいた。 そして、外国人がもしかしてこれから来るかもしれないということで、たまたま知人に、その英訳も無理して、先人のつらさを伝える英訳をしてもらったといったことを今思い出しておりました。 そういった意味も含めて、この日本一の水というのは、今後も将来にわたって倶知安の一つの大きな財産としてPRするべきだというふうに思っているところでございます。 それと二つ目の実態の危機感というところでは、老朽管の更新、それと、先ほど申しましたとおり、石綿管については、ようやく解決といいますか更新が終わりましたので、今までちまちまとしかできなかった老朽管の整備についても、少しでも長い距離の工事に取りかかれるような働きかけをしていきたいですし、思い切りやるのであれば、やはり料金にも影響してきますので、そういった部分は料金改定の要因の一つにもなろうかと思います。これについては、さらなる判断だとか、そういったところが皆さんの御理解もいただいた上でということには当然なるのですけれども、そういったことも絡んできます。 そういった意味で、老朽管と漏水管の二つの管をしっかりと認識しているところでございますので、対応することになろうと思います。 三つ目のところは、昨年の実施工事した距離、またコスト、さらには山田のところの管路の部分を比較してどうなのだといった点については、担当のほうから報告させていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 水道課主幹。 ◎水道課主幹(及川英晃君) 昨年度の実績でございますけれども、配水管の布設替延長は3件で506.2メーター、それにかかった費用が4,471万円となっております。 以上でございます。(「山田地区」と発言する者あり)失礼しました。山田地区のポンプ布設替の延長でございますけれども、今押さえているのが、ひらふ調整池から低区配水池までの間が約6.5キロを考えております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 一つ目の再質問については、分かりました。 二つ目をお答えいただいたのですけれども、私は管路というのは141キロだけれども、実際は154.何キロですよというふうに、逆に訂正をいただきましたけれども、いろいろ町のそういう資料見ますと、様々でした。それで、最も新しい資料らしきものを見たときに141.何キロとあったので、それを引用して私も表現させていただきましたけれども、ただいま町長のほうで154.44キロと言いましたか。それについては理解しました。 それで、昨年度、今年度のそこを聞き漏らしましたけれども506メートル、そして4,400万円程度。ざっと考えたら1キロ当たり1億円ですね。 そして、先ほど町長の言ったことで分からなかった50年更新、60年更新みたいなニュアンスのことを言われたのだけれども、本来40年ごとの更新は50年、60年に引き延ばされたというようなそういう解釈でよろしいのかどうかというところをちょっと思ったのですけれども。 あまり専門的なところだから、今は追求しませんけれども、仮に40年としますよね。今後、明日布設したものに対して40年後には、いわゆる交換時期が来るわけで、現在154キロの管に、今後既存の155キロのものに新設される6キロを足したら160キロぐらい。それを40で割り返したら幾らになりますかね。1年に4キロずつ更新しなければならない。1年40キロ、そうですね。1年4キロを更新して、40年かかるわけですから、毎年4億円をしっかりと更新していかないと、また40年が来てしまうというような計算になろうかと思います。そういうことですね。 それを今年できなかったから来年延ばせば、8億円に膨れ上がっていきます。そして先ほども言いましたように、今年は0.5キロ、そういう実態を今後も、短期、長期的にそれをどうやっていくかというのが、実は今後のしっかりした対策なのではないでしょうかというふうに、そこを期待しての実は質問だったわけなのです。 それで改めて言いますけれども、ビジョン策定、そして戦略、今策定中とのことですけれども、そういったところを実際に、私のようなお金に疎い人間でも単純にそういうふうに計算してみると大変な事業だなと思うところがもし理解してくれるとするならば、それをしっかり取り入れたビジョン、戦略を策定していただけることを期待していますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 管路の更新につきましては、本当にそういった、例えば管路の耐用年数は、先ほど申しましたとおり、40年ということでございます。ただ、40年きっかりたったら、すぐ管が使えなくなるということでもないと思います。 ですから、そういった部分をしっかりとそのサイクル、アセットマネジメントというのを今もう既にありますので、そういった中での周期で計算していく。極端にこの年だけがっとかかるのではなくて、平準化してコストを計算していくようなことを前提に、今回ビジョンというのは一応10年間のものですから、さらに本当はこの部分というのは、もっともっと長い話の中で、今回10年間のビジョン、それと戦略を立てるということになりますので、いずれにいたしましても、そういった部分しっかりと加味した中で、説明する機会あると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 補足があれば、担当のほうからお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) 10年間のビジョンだからと、ちょっとくぎを刺された嫌いがありますけれども、10年間で済む話ではないということを先にくぎ刺したものですから、よろしく日本一おいしい水をこれからも安心安全な供給をお願いいたしたいなと思います。 そういうことで、一つ目の質問を終わります。 続きまして、二つ目の質問に入らせていただきます。 役場新庁舎の供用開始に向けてです。 町は、役場新庁舎建設基本構想の中で、町民に開かれた町民の参加と協働により、まちづくりの拠点となることを新庁舎の基本理念とすると述べています。 今年5月から役場新庁舎での業務を目指して、現在、順調に工事が進められています。移転まで5か月を切りました。 そこで伺います。 一つ目、これまで、建設課は役場分庁舎で、福祉医療課及び地域包括支援センターは保健福祉会館で、観光課はサン・スポーツランドで執務を行ってきていますが、新庁舎での業務体系をどのように計画されているのでしょうか。 二つ目です。新庁舎への移転に伴って、今後の役場分庁舎及び保健福祉会館の跡利用の計画はあるのでしょうか。 よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 小川議員の役場新庁舎の供用開始に向けての御質問に答弁させていただきます。 まず1点目の建設課、福祉医療課、地域包括支援センター、観光課の新庁舎での業務体制でございます。 保健福祉会館に入っております福祉医療課並びに地域包括支援センター、また、分庁舎の建設課につきましては、新庁舎建設に係る基本構想、あるいは基本計画におきまして、現庁舎が抱える問題として、建物の老朽化、耐震性の不足とともに行政機能の分散化などに伴う利便性の低下が挙げられておりましたけれども、ようやく新庁舎建設の基本方針でありました全ての人が利用しやすい庁舎を目指し、来庁者の利便性向上のため、新庁舎へ集約することといたしました。 観光課につきましては、新庁舎へ配置できるよう設計を行っていたところですが、オフィスレイアウト等の検討を進めていく中で、倶知安観光協会やNPB(ニセコプロモーションボード)との連携等による業務の効率性も考慮し、現在と同様に本町観光の重要な拠点であるニセコひらふ地区にありますサン・スポーツランドを主たる事務所といたしました。 なお、本庁舎へ観光課職員が赴いたときにも事務処理ができるよう、観光課職員用の執務デスクを2席分でございますけれども、設置する予定でございます。 新庁舎での窓口配置といたしましては、福祉医療課、地域包括支援センターは、住民移動等の手続との関連性から、来庁者の利便性を考慮し1階へ、また建設課は農林課やまちづくり新幹線課との業務の関連性を考慮し2階へ配置し、それぞれ業務を行うこととしております。 2点目の今後の役場分庁舎及び保健福祉会館での跡利用の計画はあるのかにつきましては、役場分庁舎は、防災備蓄品のほか物品等の倉庫として利用し、保健福祉会館は引き続き健診センター、そして社会福祉協議会の事務所もございます。そういった形で利用することとしてございます。 また、保健福祉会館につきましては、福祉医療課、地域包括支援センター移転後に、絵本館などとして有効活用する方向で、現在、福祉医療課や教育委員会、各関係団体などと協議を進めている途中でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) ありがとうございます。 先ほどの役場新庁舎基本構想の基本理念についてお話ししましたので、そのことも含めて、これから再質問しますけれども、それについて話させていただきたいと思います。 当初、分散している部署を集約することを想定した構想の下に新役場庁舎は、面積およそ1.5倍の広さで造られているということになっています。 議会においてもですけれども、これまで役場庁舎建設特別委員会というのを設置して、合計45回の会議を開催されて、議会としても建設計画の後押しをしてきたというところであります。 分庁舎の跡活用についてですけれども、新庁舎基本方針の一つである防災拠点となる強い庁舎というのが何点かあるうちの一つであったと思います。 災害資機材、物品だとか備蓄品などを分散的にとか、一元的に保管したらというような、これまでいろんな話がありましたけれども、今のお話を聞くところでは、そういうことまでは触れていませんで、東陵中学校、それと保健福祉会館だとか、ぬくぬくだとか、その辺にも分散して現在置いてあるのですけれども、それを集約するという考えまでは今説明なかったのですけれども、その辺のところをちょっとお聞かせください。 私は、新庁舎を造るに当たって、防災拠点となる強い庁舎というところでありますから、隣接地の分庁舎、まさに本当は災害備品というのを本庁舎に持っていくことが一番望ましいと思うのですけれども、そういったスペースもなかなか工面できないところで、近くにある跡活用ということで、分庁舎として使わなくなるということであれば、そこに一元化して設置することが最も利便性でもいいのかなというふうに私は思いますし。 ただ、そのときに、単なる物置の位置づけではなくて、しっかりその辺のところの跡活用という観点ではなくて、そういう機能や設備にもっと付加価値機能を持って、いわゆる物置ではない、仮称となるかもしれないのですけれども、災害備品センターといったようなものとしてしっかりした、単なる跡活用という消極的なものではなくて、積極的に活用するというような考え方で、今度そちらのほうの考え方をしっかり持っていくべきではないかなというふうに思っています。 ただ、冬の除雪もしっかりしなければもちろん駄目だし、水道の設備、電気の設備、単なる物置ではないという部分のセンターとしての活用といいますか、防災センターでも、備蓄センターでもいいですから。そして、まさに庁舎の別庁舎という名前でも構わないですけれども、まさにそうではないかなと思いますので、跡利用といえども、もっと積極的に物事を進めるべきではないかなというふうな考えを持ちました。 続きまして、保健福祉会館についてですけれども、二つの、先ほど言われたように、福祉医療課と地域包括支援センターは、本庁舎のほうに来るにしても、関係の機能を持った施設というものがあるわけで、それはそれで存続させて、きっと2か所での対応をするというか、窓口だとか執務は新庁舎のほうでやって、実務的なところというのは、何をもって実務というのは別にしても、それはそれで既存の施設をしっかりやるということだと思うのですけれども、その辺のところをしっかりもう一回お話しして。 そして空き室はできて、それを絵本館にするという構想になる。そこまでしかないのですけれども、仮に、絵本館を持ってくるとしたら、どこにどのぐらいのスペースが使われるのかというようなところのシミュレーションも行われている最中なのかどうかということと、今後そうなれば、保健福祉会館設置管理条例にもきっと関わってくると思うので、それはきっと早急に対応しなければならないことにもつながるのではないか、予算づけにも関わってくるのではないかと思いますので、そういうところをもうちょっと深掘りさせていただきたいなと思います。 続きまして、サン・スポの関係について、先ほど関係団体との連携の効率を考えたときに、これまでどおりサン・スポーツランドで執務を行っていきたいというような答弁をされたと思うのです。 それは、いつ、どういう理由で、これまであった役場庁舎で執務を行っていたのが、いつ、どこで、どの時点で、樺山地区にあるサン・スポーツランドで執務を行わなければならなかったかということを、ちょっと数年前のことだったので、ちょっと自分なりに確認してみました。 これは実は、平成28年3月14日の門田議員が西江町長に対しての組織改革に関する質問なのですけれども、このように答えています。西江町長は、ひらふ高原地区観光中核施設の建設が本格的に動き出すことやヒラフスキー場地区の健全な発展を目指し、行政のサテライト機能を設置するため、商工観光課から観光部分を独立し、観光課として設置すること。観光商工から観光部分を独立し、観光課として設置するということとしています。 そしてさらに、平成31年の第1回定例会において、私の質問に対して、文字町長は、ひらふ地区における急激な情勢の変化、諸課題への迅速な対応を図るため、平成28年からミーティングルームを廃止し、観光課をサン・スポーツランドに移転して、事務を執り行っています。機密性について、やはり行政としての機密を守るべきことは当然あると思いますが、その辺は十分に管理するということで進めていくことになりますと、このように答えています。 つまり、組織機構、組織改革に伴って、西江町長のそれについて、文字町長も、これまで踏襲して行っているというふうに思えるのですけれども、そういった中でさらに話された状況を踏まえて、サン・スポーツランドで執務を行うというふうに捉えてよろしいでしょうか。 そうなるときに、先ほどの新庁舎の基本計画の中で、あれで全て集約するという崇高な理念の下に新庁舎を造っていたものが、そこに本来全ての課が集約されるというのが、私は基本だと思っていたのですが、やはり先ほどの樺山地区にあるサン・スポーツランド、そこのほうに集約されたほうが、執務したほうが実際的である。そちらのほうに価値を見いだすという、新庁舎で行うのではなくて、サン・スポーツランドのあの場所で行うほうが実効性のある執務ができるというふうに捉えたのでよろしいかどうか。そういう質問です。 よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 小川議員からの再質問でございますが、まず、1点目の防災備蓄品についての倉庫ということで、分庁舎を活用させていただきたいということを、これまで議会内でもいろいろな議論、様々あったと思います。 そして町としても、いろんな災害あると思いますが、そうしたときに1か所に集めるべきなのか、備えておくべきなのか。それぞれ俊敏に対応できる、いろんな想定ができますから、そういったところであるということで、最終的には分庁舎1か所に全てまとめるという発想ではなくて、ある程度の基本的なものというのは分庁舎のところに置く。物によっても違うと思うのです。 ですから、そういったところである程度、避難所に置けるものは置いておいたほうが当然いいものもありますので、そういったところをちゃんと仕分をして、いずれにしても、万が一のときのためには、しっかりどこに何があって、どういった役割ができて、俊敏に備蓄防災対策が整うような機能をさせていくというのが一番大事なのだろうというふうに思っております。 ですから、いずれにしても災害時において、分庁舎であってもすぐそこから物が出せるような体制というのは、必須だというふうに認識しているところでございますし、そうしていく考えでございます。 それと、2点目の保健福祉会館の件については、若干、小川議員が誤解されているかもしれないので確認しておきますが、基本的に保健福祉課の事務、普通の通常の業務は、住民サービスも含めて、新しい新庁舎で行います。 ただし、保健福祉会館は健診センターの機能を持っておりますので、そこでの健康診断だとか子どもたちの健康診断だとかというのは、あそこを使う。ですから、そのときに職員は行って準備をし、受付だとか業務だとかというのはやります。ない場合は、全て新庁舎でデスクワーク、住民対応、相談だとかというのをここで行うということで御理解いただきたいというふうに思っております。 絵本館につきましては、先ほど申し上げましたとおり、今まさに不十分な協議の最中にあります。もう少し時間をかけさせていただかないと、なかなか先に進まない。発想的には大ありなのですけれども、もうちょっと慎重に関係する課、あるいは関係団体、それぞれ様々な声をお聞きしながら、現実的な方策というものを組立てていく方針でございます。 あと、サン・スポーツランドにつきましては、過去の平成29年に観光課がサン・スポーツランドで事務を執ってからの経緯をお話ししていただきました。当時と、当時のそこに移った情勢、背景、そういったものとやはり変化しております。 しかしながら、やはり今現状、ますます国際化が進む中で、しかも広域的な取組、あるいは各種課題に取り組むためには、今DMO組織として、地域連携DMOであるニセコプロモーションボード、そして地域DMO倶知安観光協会、この二つが中心になってしっかりと観光振興、民間による地域振興、観光振興を努めていただくといった役割というのは大変重要になってきております。そことの行政との連携といった意味では、やはり今時点ではサン・スポーツランドと一緒に同じ屋根の下でやるのが一番合理的であるという判断をしております。 しかしながら、この世界は本当に変化が著しいです。ですから、そういった部分では、本当に固執しているわけではなくて、今後はまたそのときに考えなければいけない時期というのは来るというのをまず前提として、今時点ではそのままにいると。 そして、本当に役場で打合せだとか事務だとかをしなければならないことも生じてきますので、そういった場合には、新庁舎にも机を二つほどですけれどもちゃんとそういった場所は確保しておくといったことで、何とか今の状況に柔軟に対応できる体制になるのだろうというふうに考えております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 小川不朽君。 ◆10番(小川不朽君) まず、分庁舎の関係ですけれども、一元化するか分散化するかということについては、しっかりまだ見定まっていないということでありますけれども、見定まっていないのですよね。一応分散する方向でいきたいと言われたのか。方向だから、まだしっかり見定まってはいませんよね。決定ですか。(発言する者あり) 防災備蓄の関係です。まだ見定まっていないというような趣旨の答弁だと理解しましたけれども、とにかくせっかくの分庁舎ということになりますから、物置化しないということでのお願いといいますか、そういったことになりますので、それについては、まだはっきりしないということなので、これ以上の質問はいたしません。 あと、先ほどの保健福祉会館についてなのですが、ふだんの執務は新庁舎でやるということが分かりましたけれども、ただ、保健福祉会館の施設というのは、多目的ホール、会議室、機能訓練室、保健指導室、栄養学習室、高齢者作業室、社会福祉協議会、ヘルパー室、相談室、事務室、老人訪問看護ステーション、介護機器展示コーナー、健診室1、健診室2まであるということなのです。単なる健診室のみの話ではないので、それらの部屋の扱いはどうなって、どれだけの余剰のスペースができるのかというところのものを知りたかったのです。 そして、絵本館の話は、私は深掘りしません。というのは、重複しないような質問というのがありますので、次の議員が困ることになりかねないので、その辺のところはしませんので、重複はしないことになっていますので、配慮いたしましたのでよろしくお願いいたします。 続きまして、サン・スポでのことについて、そう昔の話ではないのですけれども、中核施設がひらふにできていれば、国際会議場ができてれば、きっとそこに観光課が置かれればいいな、置かれるのだなというふうに思ったのですけれども、ないものねだりだし、ちょっとその辺のところを振り返ってみたら古傷に塩をすり込むような話になるので、ないものねだりはしませんけれども、ただ、サン・スポーツランドというのは、平成元年か昭和63年のあたりに建設されて、改修はしているけれども、かなり老朽が進んでいます。しかも過去には手すりが壊れて、けがにつながって賠償責任を負わされたということもありましたし、去年には玄関ドアが夜中に壊されたということもあって、果たしてセキュリティーの問題だとか、あと、ほかの団体も一緒にいますけれども、オープンスペースみたいなところでありますから、機密性はいかがかなという話も一般質問したときに、先ほどの町長の答弁のものだったのですよ。そういうこともあるので、今後検討していきたみたいな話をされていたということもありますので。 さらには、今回の新庁舎をつくる際にファイリングシステム、これもさらに大きな取組としてされていますよね。つまり、文書の圧縮化だとか、そういうことをしていって、整理していきましょうというときに、観光課の文書整理もファイリングシステムで新庁舎に移すのか。移さないで、そのまま紙媒体として、もしくは旧態依然のままに置かれているのかということについても、非常に不安なのです。セキュリティーの部分としてね。 しかも、今度の新庁舎では非常にインフォメーションということで、総合案内にしてもきちっとしたレイアウトの中にすばらしいものが今後できていくと思うのですけれども、きっと1階に総合案内みたいのがあって、観光課の、いわゆる表示物がきっとあって、それはサン・スポーツランドに行ってくださいみたいな表示が出てくるかもしれない。そして窓口だけは2階ですよとかというような、もしかしたら表示ができるのではないかなと思っていて、新庁舎にとっては観光課はサテライトオフィスなのだけれども、先ほどの言われ方にしてみれば、観光課にとってみれば、新庁舎がサテライトオフィスみたいなもの、衛星ですから、そのように受け取られるのです。そういったときに、サン・スポーツランドについては、非常に機密性も悪く、セキュリティーも悪く、表示物も何もないという、そういう非常に待遇の悪いといいますか、これ以上追及すると、今度、別な議員のところと重複しますので、それ以上追及しませんけれども、そういうことを覚悟の上でやられていくのか。 しっかりその辺のところは、新庁舎同等とはいきませんけれども、整備を行い、町民にとっても、先ほどの目的にしっかり町民と向き合った行政の執務ができるような、そういう住環境を整えていくのだというところの意見が欲しいのですけれども、その辺ところをよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 今、質問を整理して、なかなか整理つかないので、補足がありましたら担当のほうから答弁させていただきます。 保健福祉会館については、各室というか、そういった今使っているところがありますけれども、基本的には健診だけで使うことになります。空いているところの活用という部分で、今後、ほかの使い方もあるのですけれども、そういったところというのは、絵本館の件もありますので、最終的な形というのは定まっていくのかなというふうに認識しているところでございます。 それと、サン・スポーツランドの観光課のファイリングシステムの取扱いについては、担当のほうから答弁させていただきます。 ただ、いずれにいたしましても、新庁舎で起きる、そこを訪れて観光案内所とはちょっと一線を引いて、今までもある程度の基本的なパンフレットですとか基本的な案内だとかというのは住民の窓口のあたりで、もし聞いたら、すぐ総合案内的にお知らせすることをしていました。今もしております。ですから新庁舎になったとしても、さらにサイネージというか、もうちょっと電子的な新しいこともやりますけれども、それに付随して、町民の方、あるいは外から来た方々に対応する基本的なところというのは、ほかの職員が観光課の職員でなくても対応できるような形は整えてまいりたいというふうに思っております。 サン・スポーツランドの中での整理というのは、やはり当然必要でございますし、本当に老朽化して、だんだん手狭になってきて、そういった現状というのは十分認識しておりますけれども、しっかりと丁寧に整えた中で、気持ちよく利用していただけるような環境整備というものは必要であろうというふうに認識しているとこでございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 観光課長。
    ◎観光課長(福家朋裕君) 観光課における文書の管理につきましては、庁舎と同様なシステムの中で、鍵つきの保管庫の中で管理しているところでございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、小川不朽君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩します。     午後2時47分 休憩-----------------------------------     午後3時00分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 笠原啓仁君の発言を許します。 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) それでは、質問させていただきます。 今、先に質問されました小川議員が重複すると後の議員に迷惑をかけるということだったのですけれども、私としては重複してもらったほうが質問する手間が省けて非常に楽になるので、迷惑どころかありがたかったのですけれども、それ以外の議員とも重複する部分が何点かありますが、簡単に質問をさせていただきます。 それでは、1点目です。町長の公約・政策、着実に進んでいますかということでお尋ねをいたします。 町長就任から間もなく2年です。選挙戦で掲げた公約や町長就任後に新たに発した政策は着実に進んでいるのでしょうか。町政運営の折り返し点に差しかかった今、町長御自身の自己評価はどのようなものでしょうか。現状の評価についてお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員からの町長の公約・政策、着実に進んでいますかの御質問にお答えしたいと思います。 せっかく笠原議員からシンプルな御質問でございましたけれども、多少長くなって、私が足を引っ張ってしまうかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。 町長就任以来、多くの町民の皆様に支えられて2年がたとうとしております。 私はこれまで、「暮らしに真心、未来に責任を持って」を信条に町政を進めてまいりました。 令和2年新年も一月もたたぬ間に、新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界に広がる未曽有のパンデミックとなりました。今なお私たちは不安な日々を過ごし、社会経済に対する影響は甚大であります。世界中の誰もが想像を超えた局面に立たされている今日であります。 本町では、速やかに役場の中で対策本部を設置し、これまで30を超える事業を展開してまいりました。 感染防止対策では、いち早く高齢者や障がい者、妊婦へのマスクの配布を始めるなど、また経済対策では、特に影響の大きい飲食店などへのくっちゃん支援金、町民みんなで支え合う気持ちを込めた地元のお店応援クーポン券の発行、また子育て世帯に向けたくっちゃん子応援金の給付など、一つ一つの事業は選挙戦で主張してきたこと。 すなわち、タイミングを読み違えず、真心を込めたお金の使い方をしたい。命を大切にし、暮らしを守ることを最優先とする思いを実行している、そうした手応えを感じているところであります。 また一方で、危機的な状況に置かれた際に、どう行動できるのか、リーダーとしての役割と重責を改めて実感しているところであります。 さて、私が町長選挙において掲げた政策、「ここがふるさとと誇れる町へ」の実現を目指して、大項目として、「くっちゃん子をみんなで育てる」、「高齢者を支え、元気な高齢者を増やします」、「企業、産業を育て、強い経済基盤を築く」、「聴く、伝える、対話する政治を行います」、この四つの政策を掲げさせていただきました。 大項目ごとに取組の一例について申し上げますと、初めに、「くっちゃん子をみんなで育てる」においては、くっちゃん子条例の制定を目指し、子育て関係団体等へのヒアリング、現状における町の子育て施策の整理などを行っており、条例素案の作成を進めているところであります。 また、妊娠、出産から成人までを念頭に、この2年間の施策や事業に反映してきたところであります。 また、今年度から、少子化対策として、特定不妊治療費の助成を新たに実施しております。 国際色豊かな地域の特性を生かし、小・中学校の英語教育について、重点的に特徴的に取り組み、授業の質の向上に取り組んでおります。 さらに、昨年のG20観光大臣会合での子どもたちの活躍は目覚ましく、Go to Skiキャンペーンでは、小・中学生へのシーズン券配布などにより、スキーの町、そして国際リゾートとして成長し続ける町で育まれていることを意識づけるとともに、世界で活躍できるくっちゃん子を育ててまいります。 発達に課題の見られる子どもの早期支援の観点から、早期支援コーディネーターを配置し、円滑な就学に向けた体制を整備しております。 まさに、出産から幼児、幼児から就学、就学から卒業まで、切れ目のない支援体制に大きな役割を期待しているところであり、こうしたものが継続することで、さらなる価値をもたらすものと強く認識しているところでございます。 保育環境の整備については、土曜保育の実施や保育士確保など、解決しなければならない課題があります。くっちゃん子をみんなで育てるとの視点の下、保育所と各認定こども園、さらには地域が一体となって保育環境整備の実現に向け、取り組み始めました。 さらに本町が初めて大学と交わした、北海道文教大学との包括連携協定により、国際人の人材育成とともに、幼児教育への人材確保などへの期待をするところであります。 次に、「高齢者を支え、元気な高齢者を増やします」においては、地域医療の確保に向けた取組として、公的医療機関である倶知安厚生病院の第2期改築整備に係る財政支援について、関係町村と協議、検討を重ねてまいりました。 山麓をはじめ、関係町村長と住民の命を守るための地域の覚悟、この覚悟を示す意思というものを共有することができましたので、今後もしっかりと取り組んでまいります。 今年度は、高齢者保健福祉計画を更新策定するとともに、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施を新たな体制で展開しております。 また、健康寿命を延ばす試みの一つとして、生涯スポーツでありますパークゴルフ、パークゴルフ場のシーズン券を80歳以上の方には半額での提供を始めたところであります。 長年の懸案事項でありました郊外における高齢者等の足の確保についても、具体的な取組案の検討が現在進められております。 また、高齢者の住まいの確保においては、高齢者向け地域優良賃貸住宅制度を活用し、建設・運営の支援を検討しており、今年度においては、アンケート調査を実施し、来年度以降の事業実施に向け準備を進めているところであります。 次に、「企業、産業を育て、強い経済基盤を築く」においては、本町の基幹産業である農業を支えるため、土づくり事業に対する補助を継続するとともに、有害鳥獣対策の強化、新規就農支援、排水路の補修改修など、安心・安全の食文化を守る取組を行っております。 本町の主要産業の一つであります観光の振興については、昨年11月より宿泊税を導入施行いたしました。定率制での導入は、全国初でございます。 今年のコロナ禍においては、納税額の見込みは大変厳しいものの、コロナ後を見据えた上では大変重要な決断であったものと確信しているところであります。 民間のノウハウを活用しつつ、観光地全体の発展のための観光の旗振り役として、近年はDMOの重要性が高まっているところであります。ニセコプロモーションボードの地域連携DMOに続き、倶知安観光協会が地域DMOとして、今年の10月に登録法人となっており、今後、観光の旗振り役として一層の活動が見込まれております。 DMOの活動の対象エリアとなる倶知安町といたしましては、DMO化に向けて申請段階から密に連携を取り、サポートをさせていただくとともに、DMOの戦略の基にもなる観光地マスタープランを昨年度、倶知安観光協会などと民と官の協働で策定することができました。 また近年、狭隘化とともに、安全面での懸念が顕在化されておりましたひらふスキー場第1駐車場については、昨年度より宿泊税を活用して交通誘導を行い、安全面への対策を行っているとともに、今年度は、ひらふ第1駐車場の再整備方針も定めており、再整備に向けた調査の準備も現在行っているところであります。 また特に、ニセコひらふ地区のリゾートエリアにおける路上駐車問題については、警察などの関係機関や地域団体と連携して啓発活動も行っておりまして、安全なリゾート形成に向けて細やかなところにも対処しているところでございます。 御紹介しました観光地マスタープランの策定やリゾートの安全面での啓発活動は、公約の中で掲げている民と官の共同の一例としても示させていただければと思います。 最後に、「聴く、伝える、対話する政治を行います」においては、町長の意思として、決定を要する町の政策、重要施策の方向性及び推進方策などについては、庁議を設置し、審議決定までの議事要旨を町のホームページ等で公表するなど、意思決定過程の透明化を進め、町の取組状況を町民の皆様に伝える手段の一つとして活用しております。 また、町政懇談会については、これまでのやり方を見直し、町側からの説明をなくし、町長と参加者との直接対話の場「まちトーク」として試みました。今年はコロナ禍により、参加に制限を加えたにも関わらず、過去5年間で最も多い延べ160名の参加をいただき、笑い声が混じりながらの対話となり、貴重な多くの意見等をいただいております。 やはり、まちづくりには笑顔や叱咤激励を含め、お互いが一方的とならない対話の大切さを実感するとともに、町政運営の参考とさせていただいているところであります。 四つの政策に係る主な取組について述べさせていただきました。 また、この四つの政策柱に総合的に関連する取組として、最も大きな一歩の一つに、景観行政団体への移行に向けた取組を本格的に今年からスタートできたことであります。 国際リゾートとして急成長する中、また新幹線、高速道路の高速交通ネットワークが構築されていく中で決断したことは、将来の倶知安のみならず、地域にとって大変重要な意味を持つものと認識しております。着実にしっかりと取り組んでまいります。 以上、連ねてまいりましたけれども、その多くが緒に就いたばかりの取組であります。 折り返し時点での自己評価ということになりますけれども、やはりこれまで踏み出すには、ややちゅうちょしていた一歩、また、将来を見据えた一歩を重視してきたこと。また、一つ一つの判断や取組に対して誠心誠意、真心を込めた姿勢を崩すことなく、町政を担うことができたことは、住民の皆さんの御協力、御支援への感謝に尽きるものでございます。 今後も大きな財政支援を伴う案件が続きます。これらについては、町長のさらなる判断力と実行力が求められることばかりとなります。住民の皆さんにも御理解をいただかなければならないことばかりでございます。 ついては、これからも地に足をつけて、皆さんの声を聞きながら、計画的に町政を進めていくことが私が目指す「ここがふるさとと誇れる町へ」の実現につながっていくものと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) ありがとうございます。 私の僅か4行足らずの質問に、何十倍ものボリュームのある御答弁で、今、私、聞いていまして、一つ一つ分析することとか、評価することはできませんので、最後に自己評価ということで、まさに町長御自身の評価ですので、簡単に町民に分かりやすい言い方として、こういう聞き方をしたいと思います。 今まで、就任から2年たちますが、実質的には、私、今年の第1回定例議会で質問させていただきました。「新年度予算に文字カラーは反映されていますか」ということで聞きました。 ですから、実質、自分の公約を実現させるための諸施策とか取組というのは、今年の新年度からということになります。ですから、実質1年くらいしかたっていないのですけれども、1年たった時点で公約、あるいは新たに発した政策を簡単に、例えばどういうふうな評価になるか。1、とても順調に進んでいる、2、どちらかといえば順調だ、3、どちらかといえば停滞している、4、全く進んでいない、という4択から示していただきたいのですが、今の答弁聞いていましたら、大体2番目のどちらかといえば順調に進んでいるというように私は判断したいと思いますが、町長は自分の実績や功績をいろんな方法で町民の皆さんにアピールする方法があると思いますが、議場でのやり取りも一つ有効なアピールの方法だと思います。 これをネット中継で生で見ている方もいらっしゃるでしょうし、次に発行される広報を読まれる方もいるでしょうし、いろんな形で今回のやりとりが町民の皆さんに周知されると思います。 今回は自己評価ですけれども、今回のやり取りを聞いた町民の皆さんが、今度は他者評価をする番になります。ですから、私も今回のやり取りを後ほどじっくり分析しまして、他者評価させていただきたいというふうに思います。 それで、1点だけ個別具体的な問題で、くっちゃん子条例なのですけれども、たしか、今年の念頭でしたか、1月の道新の記事で、就任1年に当たっての町長の思いをインタビュー形式でやった記事が載ったと思うのですが、その中で、くっちゃん子条例の基本的な方向というか構想、計画案の素案みたいなものを年内12月めどに示していきたいというようなお答えをしていたと思うのですが、それは今現在まだできていないということでいいのでしょうか。そこだけ1点お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) くっちゃん子条例、仮称でございますけれども、この条例の案までにはたどり着いておりません。 本当に年が始まって、コロナ対策といったところも大きく響いております。なぜならば、本当にヒアリングするにしても、大勢の方々というよりは個別に当たらなければいけないといった物すごいハンディキャップを背負った1年になりました。 そういったこともありまして、もう少しいろんな各方面、分野についても、もっと直接話だとか資料だとかも当然そうですけれども、そういった詰めというか、もともとのベースとなるものをもうちょっと充実させていく必要があるだろうというふうに判断しておりますので、若干計画予定よりは遅れることにはなりますけれども、そうした中にあっても、やはり子どもを地域でみんなで育てていくというところでの個々の取組の中での精神というものは、発信している中で最後はそういった条例としてまとめてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) では、次の質問に移ります。 2点目です。役場の組織・機構・運営、町長の現状認識と改革方針はということでお尋ねいたします。 役場の組織や機構のあり方に対する考え方や認識は、職員時代と町長になってからではかなりの違いがあるのではないでしょうか(ないと困りますが)。 そこで、現在の役場の組織や機構、運営に対する認識や改革方針などについてお尋ねします。 職員の適材適所と職員数の適切な配置についてということでお聞きします。役場の職員配置は、適材適所になっているのでしょうか。また、課ごとの職員数は適切、十分に配分されているのでしょうか。現状認識についてお聞かせください。 この点につきましては、昨日の作井議員の質問に対して、町長は具体的に答えていました。これは、作井議員は具体的にまちづくり新幹線課が仕事量が多岐にわたって多いので、もうちょっと体制強化に向けて人材の配置などを考えていったほうがいいのではないかという趣旨の質問でしたが、それに対して町長は、そのとおりだと。どういう形になるか別にして、強化していきたいと、個別具体的に新幹線課という部分についての見解を示されていましたが、そこに限らず、ほかの課も含めまして、十分な配置がなされているのかどうか、その点についてお聞かせください。 それから2番目、役場の機構改革について。 町長就任後に手がけた役場機構の主な改革としては、副町長の2名体制をやめ、新たに統括監を配置したことです。それ以外に目立った改革はないように思います。若干、景観行政団体の景観対策室ですとか、それから総合政策課の中に2次交通対策室だとか、ちょこちょこありますが、大きくは統括監の配置だったというように思います。 機構改革は「文字カラー」の反映でもあります。新年度に向け、機構改革の予定はありますかということですが、これも今日の午前中の門田議員の再質問に対する熊谷副町長の御答弁で、ほとんど私への答弁になっているような気がいたします。違った部分が何かありましたら町長からお答えいただければというふうに思います。 3番目、役場の働かせ方改革について。 労働者の働く環境の改善に向けて、官民挙げて働き方改革を進めています。働き方改革は、詰まるところ働かせ方改革です。働き方が悪いのは働かせ方が悪いからです。要するに、働く人が悪いのではなくて、リーダーが悪いのだということですね。 町長としての職員の働かせ方は良好でしょうか。役場職員が置かれている労働環境に対する町長の現状認識と、働かせ方改革に向けた取組についてお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員からの、役場の組織、機構、運営、町長の現状認識と改革方針はについての御質問にお答えいたします。 まず、適材適所と職員数の適切な配置についてでありますが、職員の配置は、例年4月1日付において、人事異動によりまして配置職員の変更を行っております。職員の異動に際しては、勤続年数や係などへの配属年数、人事評価などなどを参考とし、人事異動を行っております。また、欠員が生じたとき、年度途中で新規採用があった場合は、その都度、人事異動を行っております。 いずれの場合も、過去の異動の履歴や勤務状況といったことを十分考慮した上での配置となりますので、適材適所の職員配置を十分に意識しているところであります。 また、課ごとの職員数に関しましては、それぞれの課における事務分掌や係ごとの業務量などを考慮し、職員数を決めております。 適切、十分に配分されているかということになりますと、兼務職員の配置ですとかといった部局もあり、事務職、技術職とも職員が不足している状況にあるというふうに認識してございます。 二つ目の役場の機構改革についてですが、令和元年度から、課としての事務分掌に縛られることなく、町政運営の全般に参画し、上司の特命を受けた所管事務について、関係職員を指揮監督する職として統括監を新設し、各課を横断して対応が必要な事務事業及び町政における重要案件などについて担任しております。 新年度に向けた機構改革については、必要性なども含め検討しているところでございます。作井議員からの一般質問でも御答弁いたしましたが、まちづくり新幹線課においては、人員の配置も含めた課の設置、事務分掌について見直し、体制をさらに強化するとともに、公約であります、くっちゃん子をみんなで育てていくための機構改革を行ってまいりたいと考えております。 また、将来に向けては、倶知安町のこうした特徴を生かすために、世界に誇れる国際リゾート地を目指すために、観光と文化、スポーツ、これらを連携した体制を構築してまいりたいと考えているところでございます。 いつかという話にはなりませんけれども、そういった想定の中で、さらなる連携が必要だろうという考えを持っているところでございます。 課の設置に関しては、見直す際は、課設置条例の改正が必要となります。機構改革を行う場合は、早い時期に町議会に対して御提案できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。 最後に、役場の働かせ方改革についてでございますけれども、町長就任以来、管理職会議、職員の前でお話しすることがございます。それは、自分を大切にしてほしいということでございます。体と心の健康管理、自分自身を磨き上げるといった意識を高めていただきたいということでございます。そうした努力をすれば、家族や友人、知人を大切にすることができるはずでございます。そして、町民の気持ちに寄り添った仕事をしてほしいという願いからでございます。 自分自らがつくった壁を壊していいのだよ。失敗しても構わないのだよ。だから職員の皆さん頑張りましょうやということで、責任は私が取りますということで、思いっ切りお願いしたい。そういったメッセージを常に発しているつもりでございます。 また、就任2年目からほぼ毎日、毎朝、サイボウズを活用して、町長便と題しまして、全ての職員にメッセージを配信してまいりました。一つでも議員のおっしゃる働かせ改革につながっていければと思っているところでございます。 労働環境に関しましては、勤務時間や休暇の取得のしやすさなどが挙げられますが、時期的に事務量が多くなり、長時間勤務となる部署は各所で見られ、恒常的に時間外勤務が発生している部署があるということを認識しております。 また、有給休暇取得のしやすさ、これらに関しましては、昨年の調査でありますけれども、令和元年における有給休暇の平均取得日数が8.4日、消化率22.5%となっております。 平成30年度との比較になりますが、道内の市町村の平均取得日数が10.3日、全国市区町村の平均は11日となっておりますので、これをも下回っている状況となっております。 取組に関しましては、職員の健康管理とストレスチェックを実施しているところであり、結果によって、希望者は産業医との面談を行っているところであります。 また、有給休暇取得については、働き方改革関連法のうち、労働基準法の改正により年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して年5日間を取得させることが必要となりました。地方公務員は、この規定の適用については除外となりますが、同様に取り組む必要があり、国家公務員においては、計画表の活用による年次休暇及び夏季休暇の使用の促進について通知がなされております。本町でも、この通知を参考に、計画的な有給休暇の取得促進に努めてまいります。 職場環境悪化の原因の一つであります長時間勤務に関しましては、厳しい財政状況の中、多様化、複雑化する住民ニーズへの対応などにより、業務量が増加している状況において、役場職員一人一人の負担というものが年々増している感じをしております。 これからは、職員個々の能力向上がますます必要となってまいりますが、マンパワー不足に対応するためにも、計画的な定員管理を行いつつ、職員の増員も検討しなければならないと考えております。 また、上司である管理職のマネジメント能力が部下の長時間勤務の要因となることもありますことから、意識改革を促す研修を次年度から本格的に実施してまいります。 さらには、職場内における休みやすい環境づくりを進めることなど、様々な取組を推進して、より良好な職場環境をつくってまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 簡単に再質問いたします。 ①の適材適所なのですけれども、職員の経験ですとか能力をしっかり判断して、そこそこ適材適所になっているという御答弁だったのですが、私見ていますと、適材適所の割には仕事の進み具合が遅いのではないかな。 先ほども、佐藤議員の質問にもありましたけれども、案内板を設置するのに3年かかった。適材適所で優秀な人材がいるはずですので、にも関わらず、そんなに時間がかかるのかなというふうに思います。 ここは、町長、より一層の適材適所に向けて、これまでの慣例や慣行ですとか発想にとらわれず、しっかりした大胆な方法も取り入れながら、手法も取り入れながら、人を配置していっていただきたいというふうに思います。 町長御自身が三十数年来、役場職員として仕えてきましたので、その考え方をなかなか切り替えるというのは難しいのかもしれませんが、やはり限られた人材を有効に活用するためにも、そして仕事をより一層効率的に進めるためにも、より一層の適材適所に向けて努力していっていただきたいというふうに思います。 それから、2点目の役場の機構改革ですね。必要に応じてやっていくと。取りあえずは、新幹線のほうは強化していくということで、具体的なイメージが今現在あるようですけれども、私ちょっと気になっているのが、1回目の質問でも言いましたけれども、町長の大きな改革の一つでありました統括監のポストを新年度以降も引き続き続けていくのかといいますか、統括監のポストについての考え方です。どうしていかれるのかということです。統括監を誰にするかとか何とかという問題ではなくて、2名いた副町長をあえてやめて新たに設置した重要なポストだとことは私も認識していますので、これを引き続きどうしていくのかというのを、また、引き続いていく場合はどういう位置づけにしていくのかという、今何かイメージがありましたら、それについてもお答えいただきたいというふうに思います。 3番目の役場の働かせ方改革なのですけれども、具体的な例で申し上げますと、例えば職員の超過勤務の問題、超勤です。時間外労働、課によっては本当に偏りがある。あるところは不夜城のように、こうこうと電気がついて残業していて、あるところは終礼のベルとともにさっと。それは極端な例ですけれども、そういう偏りが本当にあるのですよね。ですから、その偏りは職員の健康管理ですとか、働かせ方改革の大きな改善点になると思うのですよね。 そのためには、やはり超勤が恒常化しているというか、慢性化しているということは、慢性的な人員不足でもあるので、そこにはやはりしっかりした人員を配置するとか、そういう発想になっていくと思うのですよね。あるいは、実は私、もう10年以上前から提案してきたことでもありますけれども、余りの超勤の多さでこういうこともありました。 超勤が、課で差があるのではなくて、人に超勤がついていくと。その人は課が変わるごとに、その課の超勤が多くなるというのも、これは本当に具体的な事例としてあったものですから、そこはしっかり変えていくべきではないかということで。 私、かつて一般質問の場で、職員の出退勤の時間管理を正確にするために、タイムカードを導入すべきだということで提案したことがあります。実際、三、四年前から学校現場でも出退勤の時間管理を正確にするために教職員の働かせ方改革の一環なのですけれども、出退勤がしっかりデータで残るようなシステムを導入して、国の指導もあったからやっています。役場職員もそういう形で、時間管理の見える化をしっかりしていくのも、私は一つの対策だというふうに思っています。 新庁舎に合わせてセキュリティーもしっかりしてくるので、出退勤の記録は、今に比べると、もうちょっと管理が強化されるようだという話も聞いていますけれども、そこのところをしっかりやっていくべきではないかというふうに思いますので。 何せ、同じ役場職員で、月何十時間も超勤をしているところもあれば、全くほとんどないというのは偏重ですので、そこは是正するべく何か対策を講じていく必要があるというふうに思いますので、そこを何か考えがありましたらお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 笠原議員の再質問でございます。3点ほどございました。 適材適所、まさに本当に適材適所という言葉は恨めしい言葉でございます。 仕事というのは、人が多ければ効率よく全てがうまくいくのかというところでもない。そして、一人一人がどれだけ成長をもって意識し、そして仕事に向き合って、しかも効率よくしっかりと仕事ができるか、そして結果を出すようなことをしていただけるかということに尽きるような気がします。 ですから、そういった部分で一人一人の職員としての訓練というかトレーニングといったものがどうしても必要になってくるのかなというふうに思っております。 ですけれども、そうした中で、やはり個人差というものもありますし、得手不得手というのもあります。そういった中も含めて、先ほど当初に答弁したような形で、しっかりと今後も人の配置というものを考えていく努力はこれからもしてまいりたいというふうに思っております。 次に、統括監の役職についてでございます。これについては、新たに私が提案して設置していただいた役職でございます。副町長ではなく、統括監という役回りというものが、初めてのことですので、どういった形が機能として働くのだろうかということで、この1年間させていただいたところでございます。そうしたところでの評価というものをしっかりと据えながら、新年度の体制づくりに生かしていきたいなというふうに考えております。 それと3点目でございます。これについて、先ほど仕事の話をしてしまいましたけれども、出退勤の今現状で、誰が何時に来て退社しているのか、今の役場庁舎で分かるのはパソコンの立ち上げと切ったときぐらいしかないのです、実際は。ですけれども、参考にはなると思いますけれども。 今度の新庁舎では、全て自分の身分証明書というか、そういったカードを使うことになりますので、出社した時間、退社した時間というのが明確にデータとして記録されることになります。ただしこれも、そういったことをつけてれば、超勤に歯止めが利くのかということにもならないというふうに思っております。 それぞれの仕事の仕方ということも当然重要になってきております。個人の、先ほど言ったように、仕事というのは人についていくよねみたいなところというのはどうしてもありますし、そういったところというのは、いつの時代でもそういった傾向というのはどうしても出てくるのかなと思いながらも、しっかりとそういった部分を、まずは本当に仕事の仕方を元から見直すということからも含めて、一人一人の職員が意識を持って、そして技術的なテクニカルな部分も勉強しながら、仕事の仕方について貪欲に追求していくという姿勢が一番大切なのかなというふうに認識しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) では、次の質問に行きます。 3点目、行政手続きでの押印、本町も廃止しますかということでお尋ねします。 国や道は、行政事務改革の一環として、行政手続での押印廃止に向けた作業を進めています。 そこで、以下の点についてお尋ねします。 本町での押印の現状について。国では、約1万5,000種類の行政手続きがあり、その99%の押印(認印)を廃止できるとしています。行政手続での押印を必要する事務の種類、数など、本町での押印事務の現状について御説明ください。 2点目、本町としての考えと取組についてです。国に続き、道でも行政手続の押印を廃止する方向で作業を進めているようです。本町では、新庁舎での業務開始に当たって各種手続の電子決済(決裁)システムも開始されるようですとありますが、これは私の勘違いで、住民票の届けか何か異動のシステムがちょっと簡単になるというだけで、ほかの今までやっている行政手続上の電子決済(決裁)というのは新庁舎に移ってもないということですので、ここは訂正します。 本町としての押印廃止に対する考え方と今後の取組についてお聞かせください。 3点目、国の支援策。 国では、押印廃止に関するマニュアルを全国の自治体に配布したとのことです。これらのほか、押印廃止に向けた自治体への国からの支援策は何かありますかということでお尋ねします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員の御質問にお答えいたします。 一つ目の本町での押印の現状についてでありますが、本町には法適用の行政手続が764件、条例適用の行政手続が312件、合計約1,080件の行政手続があります。 また、例規集に登載されている条例・規則などは503件あり、本文または様式中に押印(捺印)しなければならないと明記されているものが31件、記名、押印または自筆による署名と明記されているものが4件、様式中に印または印と記載されているものが約120件、様式数でいきますと約470件ほどございます。そのほか、要綱や要領などの様式にも押印を求める手続があり、対住民の方に押印を求めるもののほか、内部手続に関するものもあります。 次に、②の本町としての考えと取組について及び③の国の支援策について、併せてでございますが、令和2年7月に、北海道を通じて総務省自治行政局から地方公共団体における書面規制、押印、対面規制の見直しについての通知がありました。 この通知において、国の法令等に基づき実施する手続については、法令等を所管する府省において、ガイドライン等を地方公共団体に発出するとともに、必要な法令等の見直しを行うこととされています。地方公共団体が独自に実施する手続については、国の取組に準じた対応を実施することが求められています。 町としては、行政手続による書面規制、押印、対面規制の見直しを行うことは、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止だけではなく、業務そのものの見直しや効率化が図られるため、積極的に取り組まなければならないと考えております。 町の行政手続における押印廃止に関する考え方としては、これから12月中にも示されるとされている地方自治体向けの押印廃止についてのマニュアルを参考にしながら、書面や対面での手続規制と併せて検討を進めていきたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 本日の会議時間は、議事の都合によって、あらかじめこれを延長します。 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 結論から言うと、国に準じて押印廃止に向けて作業を進めていくということでいいのですよね。 そこで、町長御自身、判こ文化といいますか、役場の行政手続における押印を廃止することによって、本当に行政改革といいますか、業務改善につながっていくのかどうか。僕はあんまり効果ないのではないかななどという気持ちもどこかにあるのですよね。 住民の側からすると、手間が省けるというのもあるのですけれども、やっぱりこれは本町における行政改革に大きく寄与するものなのかどうか、ここの認識をちょっとお聞かせいただきたいというふうに思います。 それから、町内にも判こ屋が何件かあると思うのですけれども、大丈夫ですかね。何かそこがちょっと心配なのですけれども、今、廃止に向けて進めていくということですので、判こ屋がこれを聞いたらちょっとちょっとという気持ちになるかもしれませんので、その辺の認識についてお聞かせください。 これはあくまで法に基づく義務化ではなくて、我が町としての自主的な判断ということでよろしいんでしょうか。そこの認識をもう一度お願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) これからの進め方の中で答弁させていただきましたとおり、自治体向けの押印廃止についてのマニュアルを参考にしていただいて、これから進めたいというふうに思っております。 果たして、ただ、今うたっている押印廃止することが全て業務改善につながるという認識は、私は個人的には思っておりません。むしろ、仕事の内容が、判こ押す押さないといっても、結局、確認、見たか見ないかというところをどうやってやるのかというのと、それ以前に、多分押印廃止するには、そこまでこの人には見せなくてもいいことではないのという本当の意味での業務の仕分っというところも物すごく大事になってくるのかなというふうに認識しているところでございます。 ですから、本当に改革に全て判こをなくしただけで世の中みんな、住民も、あと行政組織も、すごく大きな改革につながるのだということではなくて、一助として、これを廃止する方向性でどうやって展開できるかということのほうが重要なのだろうというふうに認識しております。 あと、判こ屋は町にも判こ屋がございます。当然、影響はあると思いますけれども、そういったところは感じているところでございます。 現時点では、まだそこまでの縛りというところまでの情報は入っていないところでございますので、分かり次第、何らかの形で報告させていただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) では、最後の質問に移ります。 絵本館移転、いつ、どのようにしますかということでお尋ねします。 役場新庁舎の完成に伴う保健福祉会館の跡利用(空きスペースの利用)をどうするのか。 町長は、選挙戦で絵本館を移転させたいとの公約を掲げていました。これは、先ほどの小川議員に対する答弁ではっきり計画しているというお答えでした。福祉医療課の新庁舎への移転後、絵本館の同館への速やかな移転は実現するのでしょうか。 そこで、以下の点についてお尋ねします。 1、絵本館としての利用について、これは町長です。新庁舎への移転に伴って空くこととなる保健福祉会館に絵本館を移転させ、子どもたちの新たな居場所をつくりたい。これは子どもたちと大人が一緒に過ごせる新たな居場所をつくりたいという趣旨のことを町長は言っていました。その構想(公約)をいつ、どのように実現させるのでしょうか。町長の方針をお聞かせください。 2点目、教育委員会としての構想について、教育長です。 町長構想とは別に、絵本館のあり方について、教委として独自の構想を持っているのでしょうか。教委には、倶知安町子ども読書推進計画、これは去年策定しましたね。立派かどうかは別にして、計画を作成しております。教育委員会には、これを推し進める責務があります。そのためにも、絵本館や図書室のより一層の有効活用に向けた具体的方針の策定も求められています。新たな構想や方針があるのでしたら御説明ください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、笠原議員の絵本館としての利用についての御質問にお答えいたします。 質問にもございましたとおり、私、公約の中で、絵本館を移転させたいといった形で、それを保健福祉会館の空いたところで何とか活用できないかということでございました。 一番最初に、第一義的にそういった発想が生まれたのは、現在の絵本館の建物が世代交流センターとくっついておりますけれども、あの建物自体が、大変私は個人的にも客観的にも大変危機感を感じているところなのです。災害というか、大きな地震があったときには、かなり危険だろうと思いますし、毎年のように窓ガラス修繕だとかがどんどんどんどん増えていって、あそこに子どもたちを集めるような施設を続けていること自体がというようなぐらい、実は恐れているところでございます。 したがって、今回、保健福祉会館の事務職員が本庁舎に移るということで、それ相当のスペースがあるだろうということが公約に掲げた一つの大きな背景ということで御理解いただきたいというふうに思っております。 絵本館につきましては、さきの定例議会で、新庁舎建設後に保健福祉会館に移設する方向で、今後、絵本館を所管する教育委員会や健診などで本会館を継続使用する福祉医療課、さらには関係団体などと協議を進めてまいりたいと答弁いたしました。 その後、これまでに関係する部局と協議を進めてきた中で、幾つかの案を検討いたしましたが、どれもそれぞれに課題を残しているところでございます。 例えば、当初案を精査いたしましたところでは、町の健診センターとしての役割と社会福祉協議会の事務所を確保した上で、それ以外の空いたスペースに、絵本館自体の機能を移転することは可能ではありますけれども、現絵本館の付加価値となる部分の機能を移転するにはスペース的には大変難しい状況にあるということでございます。 絵本館と世代交流センターの老朽化に対する対応の緊急性は十分理解しながらも、残念ながら、現時点での解決策は見出せていないところでございます。 保健福祉会館の空きスペース利用と絵本館の移転につきましては、できるだけ早期によりよい方向性を見出せるよう、今後も引き続き関係する部局や関係機関、関係団体と協議を行ってまいりますので御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 笠原議員の教育委員会としての構想についての御質問に、倶知安町子ども読書推進計画を踏まえましてお答えさせていただきます。 近代社会がよく言われますように、Society5.0に向かって急速な変貌を続けている中、職場の働き方にも、家庭生活や学校教育の在り方等におきましても、各種情報端末を使った情報メディアの活用がこれまでにない勢いで進展しております。GIGAスクール構想なども、まさにその歴史的な流れの中にございます。 これは、人間社会の発展にとって避けて通れない過程であり、これを大きなチャンスと捉え、どう生かしていくかがこれからの社会に生きる私たち一人一人に課せられた大きな課題であると言われております。 近年、繰り返し指摘されております子どもの読書離れは、私のように情報機器、情報メディア等を生かすことができず、旧式の頭での対応策しか生み出してこられなかったことにも、大きな要因があるように感じております。 このような状況下、本町では、国の子どもの読書活動の推進に関する法律の制定を受けまして、平成31年に倶知安町子ども読書活動推進計画を策定いたしました。 子どもの健やかな成長過程における読書の重要性に鑑み、本町で育つ全ての子どもたちが、町内のあらゆる機会とあらゆる場所において、自ら進んで読書活動ができるよう、子どもたちの発達段階に応じた読書活動を行政、学校、家庭、地域等において積極的に推進することを目的としております。 公民館図書室と絵本館につきましては、現在それぞれの目的に応じて、特徴を生かした読書活動の機会を提供するとともに、住民の皆様にとって利用しやすく、また気楽に利用したいと感じていただけるような場になるよう取組を行っているところでございます。 今後のさらなる活用につきましては、倶知安町子ども読書活動推進計画の方針を踏まえつつ、読書を含めた町内の子育て環境の充実発展に熱い思いを持って活動していらっしゃる子育てサークル団体等の皆様方とともに、官民一体で、具体的な取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。 また、そのことによりまして、情報化社会さらには、Society5.0の社会に適用する優れた取組が生まれてくるものと信じます。 ハードが無理でも、ソフトがございます。立派な建物が望めないとしても、町民の皆様、とりわけ子育てや読書活動に熱い思いを持たれている関係者の皆様方との強い連携と創意工夫によりまして、本町として、独自性のある図書活動推進の取組を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 若干、確認と提案という意味で再質問させていただきます。 町長、公約ではうたっていたけれども、実際、それに向けた作業をしてみたら、調査してみたら、物理的に無理だということなのでしょうかね。絵本館の福祉会館への移転は。ということではない。そうですね。後でいいのですけれども、それが1点。スペース的に、先ほどは聞き違いでしたか。そこですね。 それと、先ほどもちらっと言いましたけれども、町長、公約で掲げたというのは、考えてみたら今から2年前ですよね。しかも、役場庁舎が建て替えになって、来年5月には保健福祉会館がこちらに移転して、空くというのはもう2年前の段階から分かっていて、それでこの2年間、何をどう議論して作業を進めていたのかというのが、すごい僕は疑問なのです。 恐らく、今現在、町長も言っていたとおり、絵本館は危機的な状況にあるのだと、子どもたちの命に関わるかもしれないくらい危険な状態にあるということですから、作業はもうちょっとスピード感持ってやっていたのかなというふうに思います。 実は、総務常任委員会で現地調査行きました。9月か10月に行きました。それで、そこで絵本館で説明を受けたのは、説明されたのはそちらですけれども、町長部局と移転に向けて協議しているのだけれども、これだけの蔵書、絵本が新しい保健福祉会館に移って、保健福祉会館が建物として耐えられるかどうか、そこを議論しているところなのですよねというような話も一部ありました。 あの危機的な絵本館で耐えている本が、保健福祉会館で耐えられないという説明を聞いたときに、本当に私だけではなくて、総務委員の皆さん本当に驚きました。そんな議論しているのということでした。 私、先ほども言いましたけれども、絵本館を日常的に使われているお子さん、さらにその保護者、絵本館で働かれている関係者、恐らく皆さん、こう思っているはずですよ。5月には新庁舎の業務開始になるのだと、保健福祉会館が空くのだと。速やかに今の絵本館が保健福祉会館に移るのだというイメージを皆さんは本当に持っていると思いますよ。 それが、空きスペースができたと。それからまた構想から計画から始まって、2年、3年塩漬け状態になるということなのでしょうか。そこがどういう状況になっているのかということをお聞かせください。 それともう一つ、今度は教育長のほうなのですけれども、読書推進計画の推進に向けて絵本館をどう活用していくというのは、今の説明で分かったのですが、私もそれは正しいと思います。 ただ、教育長の認識として、今の絵本館が果たして立派ではないけれども、使い方によってはもっともっと有効に活用できるということなのですけれども、やっぱり危険な施設であるという認識は教育長もお持ちになっていると思います。できれば、こういうところに、保健福祉会館が無理だとすれば、こういうところの移転もありではないかなとか、そういう教委として、何かほかに案のようなものはお持ちでないのかとか、教育委員会内で協議、議論したことはないのかどうか。 例えば、あそこに移してもいいよねとか、こういう形でもいいよねとか、そういう議論が教委として、お金はこちらですけれども、建物自体はこちらですからね、管理は。だからそういう議論が教育委員会内部でこの間なされてきたのかどうかということですよね。 町長の判断を待って、それに教委もついていけばいいという感じだと、町長の附属機関ではないので、下部機関でもないので、やはりたまには教委独自の案をつくり上げて、町長と協議すると、いい案をつくり出していくということが必要ではないかと私は思いますが、その辺の認識をお願いします。 それから、町長、ちょっと提案じみた形になりますけれども、私の案ではないのですけれども、創政会が町長に対して新年度の予算編成に向けた要望・提案の中で、絵本館の移転問題について案を示されたと聞きました。 その内容はどういうものかというと、3階にある図書室と今の絵本館、その前に公民館の1階のデイサービス、あれを社協のある保健福祉会館に移して、それで空いたところに3階の図書室と、それから絵本館を移して、子どもも大人も一緒に読書活動の拠点をつくると。これはこれで私は非常にいいと思います。 というのも、町長、御記憶あると思いますけれども、去年の3月定例議会で、公民館の3階の図書室が非常に不評なのですね。中身が不評だということではなくて、場所が非常に不評で、例えばお年寄りですとか障がいを持った方は使いたくても使えないと。それでこの間、いろんな方々がエレベーターつけてくれとか、何とかしてくれという要望をこの場でもしていたのですが、それはなかなか実現できないと。であれば、上に上がるという発想ではなくて、下に下げるという発想で、もうちょっと1階の使い勝手のいいところに図書室を移転して、もうちょっと有効活用したほうがいいのではないかという質問をしました。 そうすると、教育長にも同じ質問したのですよね。そうすると、教育長の答弁では、実は絵本館と図書室の蔵書数でいうと、3階の図書室のほうがずっと多いのけれども、利用率でみたら絵本館のほうがずっと多いと。ということはどういうことかというと、使いづらいということですよ、3階の図書室がね。だから、それをもうちょっと使い勝手のいいところに移転させてという質問をしていました。新しい図書館は絶望的なので、せめて使い勝手のいいところに移すと。 そういう立場からすると、今回の創政会が考えた案というのは、私は非常にいい案だなというふうに思います。それが現実的ではないのかどうか、私は結構いい線いっているなというふうに思いますので、その辺に対する町長の、町長御自身も要望を受けた御本人ですから、分かっていると思いますので、どのような認識をお持ちなのか、その辺についてお聞かせください。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 絵本館は、保健福祉会館の空いたところにスペース的というか、本自体を動かすだけ、そして今使っている絵本館の部分だけだとスペース的には足りるというお話を聞いています。 ただ、あそこの魅力というのは、絵本館という機能だけではなく、親子、ほかの親子、その行き交い、サークル活動も含めて、それといかに連動しているかというのがあそこの特徴であるし、魅力である。こういったものをどうやったら生かせられるかというふうに考えたときに、結構スペース的には厳しいなというのが現状でございます。 ですから、そういった部分を含めて、もうちょっと詰めていかなければならない。改修するにしても、どこまで改修するのか、それこそ、先ほど床のお話ししましたけれども、その話も含めて、もうちょっと足りていない部分があるだろうということでございます。 それと、創政会からの御提案という話の中でのアイデアというのは、まさに本当にすごい。一番理想的な形なのですけれども、やっぱりデイサービスを動かすことによって入浴施設の問題、例えば厨房施設の問題、そういったものの様々な部分をちゃんと整理した上でないと、なかなか今時点でやるというのがちょっと難しくなってしまったのかなとということで、新年度予算までにあと数か月の中でというのは、かなり厳しい状況にはなっているのかな。 しかしながら、これは本当に可能な限り解決策というか、うまく利用、活用できるような方策というものを取り組んでいきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 答弁が非常に難しいのですけれども、まず教育委員会として、たまには独自のものをということでおっしゃられて、まさにそのとおりかなと思うのですが、たまではなく、結構しょっちゅう教育委員会としての考え方というのをお示ししていますが、必ずしもそれが現実には合わないというところは、実際ございます。 そういう中で、常によりよいものをつくり上げていこうということで取り組んでおりますので、そこはしっかりと御理解いただきたいなというふうに考えているところでございます。 先ほど、町長のほうからも答弁させていただきましたように、単に絵本館が、あの絵本館のもともとの機能のみということであれば、簡単なのです。 ただ、私があえて、私の答弁の中で様々な方の御意見をいただいてというのは、まさに町長が答弁された再答弁の中での考え方の部分なのです。 ですから、絵本館を一つの核として、子育てという面で、かなりの広がりを持った今活動がなされている。これは、町の将来的なことを考えたときに、将来的な子育てを考えたときに、非常に有効なものではないのかなと。可能性の広がるものではないのかなというふうに私自身は認識しているところでございます。 ですから、それらも含めて、少し時間をいただきたい。もう一度しっかりと考えていきたいということでの答弁かなというふうに考えているところでございますので、御理解ください。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 笠原啓仁君。 ◆11番(笠原啓仁君) 最後になります。 町長、僕、今回の質問名が「絵本館移転、いつ、どのようにしますか」というふうに、単にどのようにしますかということではなくて、いつ。実は今回の質問は、これが1番大事なのです。いつ。要するに、めどですね。 既に先ほども言いましたけれども、公約掲げたのが2年前、今の話を聞くと、まだこれからちょっと時間かかりますよということですので、どのくらいかかるのか、めど、期限、いつ頃をめどにしているのか、そこの期限を区切らないと、まだまだ時間がかかっていくような気がします。 先ほど来、先日来からの答弁聞いていますけれども、桃栗3年ということ言葉がありますよね。役場の仕事も桃栗3年のような気がするのですよね。土曜保育を来年度からやっと実施するめどが立ったけれども、あれも3年間言い続けてきて、やっと来年から土曜保育の、暫定措置ですけれども、実施できる。あれもマンパワー、増えたとか減ったとかでは全くないのですよ。発想と決意さえあれば、できることだったのですよね。何でこの3年間も時間がかかったんだろうかと、私は本当に不思議に思います。 それから先ほどの佐藤議員の清掃センターの話、あれも3年かかった。プールもやっと点検の段階に至りましたけれども、これも何年かかったのだろう。 さらに、桃栗3年の後に柿8年という言葉が続きます。東陵中学校については、もう柿になりつつあるのですね。もう来年で閉校して7年ですよ。だから、役場の仕事というのは見ていると、先ほども言いましたけれども、関連しますけれども、適材適所でばんばんばんばん効率を上げてと言っているけれども、どうも実態が違っているように私には見えます。 ですから、今回の絵本館問題についても、私は、絵本館を福祉会館に移すことにこだわっているわけではなくて、公約実現に向けて、もうちょっとスピードアップしたほうがいいのではないかと。それは町民との約束ですから、町民はそこを見ているわけですから、やっていただきたいというふうに思います。 ついでに言わしてもらうと、先ほども言いましたけれども、繰り返しになりますが、3階の図書室はもうちょっと使い勝手のいいところに移すということもしっかりやっていただきたいというふうに思います。 ということで、何かありましたら。いつ、ここが今回の質問のポイントなのですよね。いつ。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 先ほど答弁申しましたとおり、今そういった状況だというのは御理解いただいたと思っております。 ですから、いつと言われても、来年とか再来年、いずれにしても、私の公約でございますので、当然ながら任期中の話として理解していただいてもらうしか今時点では申し上げられることはできないのかなというふうに思ってございます。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) これにて、笠原啓仁君の一般質問を終わります。----------------------------------- △延会の議決 ○議長(盛多勝美君) お諮りします。 本日の会議は、これで延会したいと思います。御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(盛多勝美君) 異議なしと認めます。 本日は、これで延会することに決定しました。----------------------------------- △延会宣告 ○議長(盛多勝美君) 本日は、これで延会します。                         延会 午後4時22分...